すーさん


1.はじめに

 合格体験記を綴るにあたり、私の受験生時代を支えてくれた家族や周囲の方々、厳しい指導と暖かい励ましをくださった12OBをはじめとする歴代OBの皆さま、そして共に闘ってくれた受験仲間の皆さまに、あらためて厚く御礼申し上げます。
そして、これから合格を目指す受験生の皆さんにエールを贈らせていただきます。
再現答案を見てもわかる通り、合格と不合格を分けるのは、ほんの紙一重のことだろうと思います。実際、私も、今こうして合格体験記を書いているのが、不思議な気持ちで一杯です。

ただ、もしかすると「辛い」想いをした回数が皆さんより少しだけ多かった分だけ、合格に近付けたのではないかと振り返っております。「辛い」という漢字にあと横棒一本分だけの努力を加えて、来年こそ合格という「幸せ」を勝ち取っていただきたいと思います。

一次試験合格のための秘訣はとにかく量をこなすことが重要です。一次試験の点数は勉強時間に比例して伸びていきます。

二次試験合格を勝ち取るためには、自分の解法セオリーを身につけること、本番で何をすればいいのか、何をしたらバッテンなのかを一年間かけて見極めてください。

いずれにしても満点を要求されている試験ではないので得意課目、不得意科目を見極め、全体で60%以上の正答を目指すという戦略も有効だと思います。チーム戦で戦略を立て、最短時間・最小努力での効率の良い合格を、「ねくすと」で目指してください。

2.経歴

 私は、大学卒業後、保険会社にて12年ほど勤務して転職し、現在は某中小企業組合の事務局に勤務しております。
組合員が中小企業で、社長や幹部社員とのやり取りが多く、中小企業診断士の勉強で学んだ知識が活かせる職場です。従って、資格取得後も社内診断士としての活動を選択する予定です。

3.勉強を始めたきっかけ

 数年前に組合として業界の今後の戦略を立てていこうという取り組みを行ったことがあります。このとき、当時の組合役員から、業界全体としての「SWOT分析」をするように命じられました。最初は何のことかわからず、インターネット等で調べたところ、どうやら経営コンサルタント等が経営分析等に使う手法らしいということがわかりました。
これをきっかけに、これらを何か体系的に学ぶ方法を探したところ、中小企業診断士試験に巡り合ったのです。ほんの些細なきっかけでしたが、勉強を始めてみると仕事に役立つ部分がたくさんあり、だんだん本気で資格取得を目指すようになりました。

4.合格への道のり

4年間の試験から学んだ教訓~「偶然の成功は、次の失敗につながる。偶然ではなく必然をめざす。」

私にとって、二次試験突破までの道のりは回り道の連続でした。これから記すのは合格体験記というより、失敗体験記みたいなものです。ねくすと勉強会にもっと早く出会っていれば、こんな回り道をしないで済んだかもしれません。
私のような回り道をしないように、受験生の皆さんに参考にしてもらえれば幸いです。

H22年度:
通信教材を購入し、独学で一次試験挑戦。経済の救済措置もあり、かろうじて一次合格しました(424点)。
微妙な点数だったため、試験対策を始める気にならず、始めたのが一次試験の合格発表後、二次試験まであと一カ月ちょっとという時期でした。
そのため、予備校の模擬試験の申し込みに間に合わず、「ふぞろいの合格答案」も手に入れられずといった状況でした。「受験生最後の日-3つのドキュメント」を読んで、作者になりきって答案を書くという作戦くらいしか思いつきませんでした。

大した対策も取れないまま二次試験に臨むも、当然のことながらあえなく不合格となりました(ACAB-B)。
財務の計算問題が全滅だったのにB評価をもらえたことで、財務の対策を甘く見てしまい、翌年の大失態につながることになります。

※この年の教訓~一次試験が終了したら、ただちに、勉強会や予備校の模擬試験を受講し、試験のレベル感を肌で感じること、とにかくアウトプットの練習を行うこと。

H23年度:
前年度の評価が思いのほか良かったことで、一年間みっちり受験のプロから合格方法の指南を受ければなんとかなるのではないかと思い、予備校で二次試験対策講座を受講しました。
講義は非常に参考になりましたが、一週おきの講義ということもあり、アウトプットの練習はほぼ独学のような形で行なっていました。ちなみに「ねくすと」のような勉強会の存在は全く知りませんでした。

大震災の関係で一次試験を受験しなかったこともあり、時間に余裕があったため、事例を解いた数では受験生活中この年が一番多かったと思います。二次試験の過去問から予備校の初見問題まで、約50事例を3周位こなし累計では150事例くらいこなしたでしょうか。ただし、予備校の解答を参考に、ただやみくもに解いているだけだったと思います。
でもそれだけやったことで、試験の80分対応というのは身体に染み付いたと思っていますので、決して無駄ではなかったと思います。

この年の二次試験の結果は、財務の出題傾向の変化に対応できず、本番でありえないパニックを起こし、財務での足切りであえなく撃沈という結果になりました。(AAAD-B)

※この年の教訓~とにかく財務の対策をしっかりやる、アウトプットの勉強は一人でやっていてはダメ、リベンジのためにただちに一次試験の準備に着手する。

H24年度:
正直もう一度一次試験から受け直す決心は、なかなか付きませんでした。
宙ぶらりんの状態のままネットを彷徨っているうちに、さまざまな中小企業診断士勉強会があることがわかりました。
その中で一番気になったのが、このねくすと勉強会でした。オリエンテーションで合格者の体験談を聞き、たくさんの入会申し込み者の方と会って、ようやく再チャレンジの決心がつきました。

実際にねくすと勉強会に参加してみると、二次試験に四度も五度も受けてようやく合格したOBの方たち、予備校の模擬試験で常にトップクラスの成績を取っている受験生など、すごい猛者の集まりだということがわかりました。
勉強方法は、ベスト答案を持ち寄り、互いにツッコミ合うというものでしたが、自己流でやってきた自分は、ねくすと流と最も対極にいたようで毎回強烈なツッコミを受けておりました。
さらにまずかったのは、自己流にもかかわらず前2年そこそこの評価が取れていたため、折角頂いたツッコミを自分の中で消化できず、自己流を修正できなかったことです。
また、5月位からは一次試験対策のため約3カ月二次組から抜け、二次試験対策の空白期間を作ってしまいました。
ようやく一次試験を終え、二次組に再合流しましたが、どねく等に参加して腕を磨いていた受験仲間たちに大きく後れを取っていたことがわかり、自己嫌悪に陥っていました。

そんな中で3度目の二次試験受験日を迎えました。事例Ⅰで躓いたものの、まだあとの事例で取り返せると思い、事例Ⅳまで必死で喰らいつきました。一番警戒していた事例Ⅳがなんとか6割以上取れていそうでしたので、ひょっとするといけたかもしれないとの期待を感じての3度目の挑戦でした。そして、合格発表日、また番号がありませんでした。

一緒に受験勉強をしてきた仲間達は続々と合格報告をしていきます。私は、泣きたい気持ちを抑えて不合格報告を行いました。(DABA-A)

※この年の教訓~徹底的に敗因分析をおこなう、自分流を捨てねくすと流を自分のものにする、なんとか家族の理解を得てどねくに参加する。

H25年度:
もう一年だけ思うさまに勉強して、そしてダメだったらこれで最後にするからという話を家族にして理解してもらい、4度目の挑戦が始まりました。どねくにも参加させてもらい、二次試験にだけ集中する作戦を立てました。
今までの反省から、財務は一日一問必ず取り組むこと、受けたツッコミついては、なぜツッコまれたのかを必ず反芻すること、自分流はとにかく捨てることを自分に課しました。また、第一フェーズから答案は必ず手書きで行なうことも決めました。
ワープロで作成するのも色々な利点はあると思いますが、書き直しが容易なため、自分の場合は思考が浅くなってしまうのではないかと考えたからです。
また、ねくすと流の真骨頂といえる「方向性の講義」を聞いて、どねくメンバーや有志の受験生を募りゴールデンウィークに3日間連続の「どねく方向性スペシャル」をやりました。ここで「事例の方向性」について、これでもかというぐらい議論したことが、おそらく今回の合格につながったのではないかと分析しています。

第二フェーズあたりは集まりが悪くなってだれてしまったので、気持ちを切らさないように一次試験を受験したりしていました。(殆ど勉強してなかったので初日のみ受験、課目合格一科目)第三フェーズからは、一次組も合流し一気に賑やかになってきました。
どねくでは、恒例の80分解きを実施しました。本番さながらに事例を解き、OBが採点までしてくれて、新しい気付きの連続でした。
最後の一か月の仕上げとして、「ファイナルペーパー」の作成に取り組みました。今までもらったツッコミから気付いた点、自分なりに事例ごとに問われているテーマ、忘れてはいけない知識など、過去のOBの作ったものを参考にしながらまとめてみました。
そして、自分なりに満足な「ファイナルペーパー」が初めて完成し、試験当日を迎えることができました。今年が最後という想いをしていたにもかかわらず、なぜか今までで一番穏やかな気持ちで試験日を迎えることができました。
そして、今回ようやく4度目の挑戦で筆記試験の合格を勝ち取ることができたのです。

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