シゲピョン


1.はじめに

 口述試験の後、案内係から「これでよいクリスマスが迎えられますね」と声をかけられ、すべての緊張感から解放されたのか涙があふれ出し、リバティのエスカレータを泣きながら降りていきました。泣いたのはいつ以来でしょう、記憶にありません。そのくらい、1年9ヶ月の受験期間中、私は自身の生活環境を一変させて勉強に打ち込んできました。その中で一番に思うことは、ご指導いただいたOBの皆様、切磋琢磨しあえた受験生の皆様、そして勉強を続けさせてくれた家族・同僚に、心から感謝することです。周囲の理解なくして勉強を続けることは困難でした。

2.2010年2月 受験の決意

 2004年から駐在員として上海勤務し、経営者としての充実した日々を送っていました。しかし、2009年4月に帰任後、一般的な事務部門への異動を言われ、私のモチベーションは下がる一方でした。
そんな中、自身の不甲斐なさを払しょくすべく、資格取得を思い立ち、書店で「中小企業診断士」の存在を知り、その場で受験を決意しました。そこから勉強を開始しました。

3.合格までの道のり(2010/2-2012/7)

1)1年目(2010/2-2010/8)
1年でのストレート合格を目標にしていました。毎朝4時30分に起床し1時間勉強したあと、出社、その後8時30分まで会議室で勉強しました。そして、夜は受験校の自主室で勉強をしました。絶対に1次は行けると思っていました。
しかし、結果は得点源と思っていた経済学がまさかの難化で足切(企業経営、情報も不合格)。茫然自失、結果後、自転車を衝動買いしました(興味もないのに)。また、気分転換のため、FP3級とITパスポートの勉強も始めました(年末までに合格)

2)2年目(2010/9-2011/7)
1次はいけるという確信(大いなる勘違い、結果は1マーク余裕のギリギリ合格でした)の中、2次試験の焦点をあてました。やはり受験校を選択しました。しかし、摸試をいくらうけても上位20%にどうしても入れません。そんな苦しい状況で勉強法を変えようか悩んでいたとき、ねくすとの追加募集の告知を知りました。そして、勇気を出して申し込みました。なんかの宗教だったら、ダッシュで逃げようと思っていましたが、初回の勉強会にて既存受験生から、強烈な突っ込みをくらい、ねくすとの水準の高さを知り、ここで頑張れば合格すると感じました。

3)ねくすと期間(2011/8-2011/10)
ねくすとに入会後は、ねくすとの流儀に感銘し、ねくすとに賭けることにしました。受験校は摸試以外すべて受講を放棄しました。そして、ねくすとの「すいねく」「どねく」「にちねく」に可能な限り参加しました。そして、OBや受験生のアドバイスに真摯に耳を傾け、吸収することを心がけました。その結果として合格を勝ち得ることができました。

4.ねくすとに入ってよかったこと

①回答作成に対する甘えが消えたこと
自身の解答を用意し、皆に配布し議論します。その解答が不十分であれば容赦なく突っ込みが入ります。その中で自然と、解答に対する作成への甘さがなくなります。

②過去問に数多く触れることで、自分なりのメソッドが確立できたこと。
過去問は最良の教材です。過去問を何度も繰り返すことで都度に多々な気づきがあります。それを自分なりに整理することで、方向性の設定、課題・期待効果の把握、設問間の関係把握を効率的にできるようになります。

③受験生の仲間ができること
入会前、私は完全に一人でした。勉強は一人でするものと思っていました。しかし、2次試験は多面的思考が重要です。ついては、私の固くなった頭を柔らかくしてくれる私と異なる思考をもった仲間が必要だったのです。そんな中、ねくすとは極めて有効であったといえます。

5.2次試験において、私が重視したこと

以下、私がねくすとで重視したポイントを記載します。
①方向性重視。
受験校では、方向性といった観点はありませんでした。その為、しばし一貫性を欠いた解答を記載していました。しかし、与件には方向性が存在します。方向性を考慮しないと設問から大きく外した解答を書くリスクが高まります。

②その施策、リアリティ(実現可能性)ありますか?
中小企業に当てはまる施策か?すぐに実行できるか?が重要です。「人を採用する」「事業部制採用する」「買収する」云々、町の中小のオヤジに私は言えません。

③わかりやすく、かんたんに、素直に質問に答える
あたりまえな事なのですが、これが極めて難しい。「よーし、3段階くらいで因果まとめるぞ~!」って腕まくりした時点で死神が舞い降りています。素直に質問にこたえるだけで良いのです。

6.ねくすとでの思い出(私が自身の愚かさ、甘さを痛感した事)

①あるOBによる解答へのつっこみ
平成18年事例1-設問1
質問: 中堅化学メーカーの子会社であるA社にとって、子会社であることの強みとして何が考えられるか?
私の回答: 経営の自立性が保たれ、A社独自の意思決定で、ほとんどの案件を決めることができる(一部分)
OBつっこみ: ”子会社であることの強み”ではないですね。

②あるOB(東大卒)による勉強法の話
場面: 財務スペシャルにて、自身の勉強法について説明
勉強法: すきま時間を利用した勉強ってなんですか?電車はちがいます。まとまった時間です。私にとってすきま時間とは、パソコンが立ち上がる時間、エレベーターを待つ時間です。
1日24時間もありますよね。睡眠時間と業務時間ひいて何時間できますか?
私の感想:こんな猛者と競争しているのか。もっと気合いれないとダメだ!
*自分の勉強方法に対するつっこみ

③あるOBによる方向性へのつっこみ
平成18年事例2 方向性
私の方向性: テニススクールで培った強みを活かして、新規事業の実現(塾)
OBつっこみ: 既存事業のテニススクールのための新規事業でしょう。新規事業がメインなんてありえませんよ。
私の感想: 全然、与件を理解していない。このズレ致命的だ。

このように、つっこみをうけ、きずくことが重要でした。私はいつも、素直に聞き入れる姿勢をもっていました。何かしら自分に足りない事を知る一番効率的な方法がこのつっこみを受ける事です。

7.今後の抱負

 もし、ずっと受験校で勉強していたら私は合格できなかったと思います。ねくすとに入って、受験仲間を得て、議論して、互いに切磋琢磨することで合格できました。それがすべてなのです。もしかすると、受験生時代は「うかればいいや」「よく義務OBなんてやるよ」「勝てば官軍」って思っていたかもしれません。しかし、私はねくすとの方針に共鳴し、そのおかげで合格しました。すると、今度は自然とねくすとの為に自分が何できるのだろう?という思いになりました。これから、GIVE+GIVEの精神で頑張ります。受験生の皆様、一緒にがんばりましょう。

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