Q_chan

【合格の瞬間】

 発表の日、午前10時過ぎに診断協会HPを開くと口述試験の資格を得た方の発表がUPされていた。試験終了後の振返りの結果から「まずないだろう。」と思いながら、恐る々、一応受験票を横において、自分の番号を探した。すると無いと思っていた自分の受験番号が記載されていた。にわかに信じられず、プリントアウトしてマーカーでラインを引きもう一度確認した。「間違いない。合格したんだ。」合格の安堵感と、「ねくすとでやってきたことが間違いでなかったんだ。」という思いがゆっくりと体の中をめっぐてきた。
そして「一緒に勉強してくれたメンバーやOBの方々へにお礼を言いたい。多くの時間を費やすことを許してくれた家族へもありがとうと言いたい。」とMLで報告するため、キーボードを叩いたが、感情がこみあげ手が震えてうまく打てなった。

【受験歴】

             1次    2次
2008年(受験校)   7科目◯    DCBA
2009年(独学)    受験せず   BBAB
2010年(ねくすと)  7科目◯    CBAB
2011年(ねくすと)  7科目◯    ◯

【ねくすととの出会い】

 2009年12月、「二次試験は2回受験機会があり、一年かけて二次試験の勉強をすれば、受かるだろう。」くらいに甘く考えていた当時の自分は、2回目の二次不合格という現実を目前に突き付けられるとともに、もう一度、一次試験からのやり直しを余儀なくされていました。
そんな失意の数日を経て、「独学には限界があるな、かと言ってまた受験校に通うのも費用だって馬鹿にならないし…」と思っていたところで、ねくすと勉強会のHPを見つけたのでした。はじめは勉強会に対するイメージがわかず、とりあえずオリエンテーションがあるみたいだから行って話を聞いてみよう、程度の軽い気持ちで参加したのですが、この日のねくすととの出会いが、自分にとってのターニングポイントになるのでした。
当時の会長から「勉強できる環境がある事に対する感謝の気持ち」についての話を聞き、また壇上で喜びを伝える合格者の輝かしい姿を見て、「ここしかない!自分もあの壇上に立って合格の喜びを伝えたい!」と強く意識した瞬間でした。会場には満員の参加者がいて、入会できるのは50名と聞き、「絶対に参加したい、補欠でもいいので登録して欲しい。」とその日のうちに申込をしました。

【ねくすとの素晴らしさ】

 間違いなく言えることは、私が二次試験を突破できた要因は、ねくすとで多くのメンバーの方々と勉強を続けられた事です。もちろんそれなりの長丁場ですから、途中で辛くなる時や、仕事や家族との調整が難しい時期もあります。それでも投げ出さず走り切る事ができたのは、「そこに行けば志を同じくするメンバーがいる。」という共通目的とメンバーシップがあったからにほかなりません。
また、ねくすとでは受験生が本気で合格する強い意識を持っていれば、OBが受験生をサポートします。受験生が合格すれば今度は自分がOBとして、受験生のサポートにあたる。合格への強い決意を持つ者達がこの循環システムを回している、素晴らしい仕組みだと思います。
加えて素晴らしいのは、OBも受験生のサポートを通じて、診断士としての磨きをかけるという側面を持っているからです。診断士の試験に合格したからといって、直ちに一人前の診断士になれるわけでは有りませんよね。GIVEが多ければTAKEも多いというねくすとの理念は、OBにも言えることだと思います。

【一次試験について】

 自分のオススメは7科目同時受験、同時合格です。これには理由があり、まず①年度によって科目別の難易度が変わる為、単体科目別で60点以上獲得しようとすると以外とリスクが高い、②近年、科目を横断するような問題が増えており、全科目を満遍なく学習する方が、得点効率は高い、③二次試験に必要な基礎知識は一次合格ラインであるこの6割にほぼ含まれる、④苦手科目で足切りを避け、得意科目で得点を伸ばし、平均で6割を確保する。これこそ二次試験でも求められる得点感覚である、為です。
また、一次試験は、一度集中的に学習すれば、それなりに定着しているもので、次年度の受験時の学習負担はそれほど大きなものではなく、むしろ一次試験は常に平均で6割取れる状態をキープし、二次試験の受験資格を得ることが求められているのではと思います。

【二次試験について】

 二次試験は、はじめどうやって勉強すればいいのか、よくわからないと思います。受験校によっても解答はまちまちだし、一次試験のように知識だけでは解答できず、正解も発表されないからだと思います。しかし、過去問をみれば、事例毎に聞かれている本質は同じであり、表現や聞き方で変化を付けているだけとも言えます。
二次試験の実力を上げるには、ねくすとでの繰り返し議論と方向性の習得が、自分にはあっていました。方向性もあまり形に拘りすぎず、「その企業の全体観や課題、目指すべき姿」などがイメージできれば良いと思います。あとは「与件重視」「因果関係」「日本語としての読み易さ」はねくすとの議論や「つっこみ 」で習得できるものでした。

【自分が伝えるべきこと】

 自分が伝えるべき一番大切なことはなにかを考えると、「諦めずに、継続していれば、必ず合格できる。」これにつきると思います。自分もそうでしたが、受験回数が重なってくると、ストレートで合格を勝ちとる受験生もいる中、「何度受けても、自分は合格できないのでないか?」という不安がよぎることもあるでしょう。そんな時に、気持ちを切らさずに勉強を続けられるか、そんな人間性をこの試験では試されているようにも感じます。
冷静に考えると、勉強を重ねるごとにスキルアップし、合格への距離は縮まっているはずです。あとは諦めない気持ちと勉強を続けられる環境を構築することが重要になるのではないでしょうか?勉強を続けるためには、家族の協力や、職場の理解など、恵まれた環境への感謝の気持ちが大切なのだと思います。
ねくすとでの診断士の勉強を通じて手に入れたものは、診断士のライセンスより、「諦めずに継続することの大切さ」だったように思います。

【最後に】

 自分はねくすとのおかげで合格出来ました、今度は自分が恩返しをする番です。受験生の合格に向けてできる限りのサポートをしていくつもりです。皆様もどうか最後まで走り切っていただき、今心の中で強く想い描いていらっしゃるはずの合格目標を勝ち取って下さい。

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