合格体験記(みー)

目次
1.はじめに

私は中小企業診断士試験に合格するまで4年かかりました。ねくすとの皆様や家族など、周りの方々のサポートがなければ今回の合格は無かったと思います。この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

この合格体験記が、今後受験される皆様にとって少しでも合格へのヒントになればと思います。多少なりとも参考になる点があれば幸いです。

2.受験のきっかけ

2005年の年初、仕事の関係でマネジメントについて勉強したいと思い、何か資格でもとろう、と、たまたま本屋で目についた参考書(T社テキスト)を購入して読み始めたのが受験のきっかけです。

3.受験歴

突発の残業や休日出勤等が多く不規則な仕事であったことから、まとまった時間が取りにくく、独学で取り組みました。

年度

1次試験

2次試験

勉強法

2005年度

×

独学

2006年度

免除

×(BAAA)

独学

2007年度

×(CBAA)

独学

2008年度

免除

独学+ねくすと+模試

4.4年間かかった原因

力試しのつもりで1次試験を受けてみたところ、たまたま合格できました。また、その次の年に受けた2次試験の結果も比較的良かったです。このため、試験で問われている本質を理解できていないまま、自分の実力を過信してしまいました。

この過信が、その後なかなか合格できなかった最大の原因だと思います。

5.1年目
<1次試験>

T社のテキストを買って、ひっかかるところが無くなるまで繰り返し読み込みました。

同じシリーズの問題集はやりませんでした。受験校の模試も受けませんでした。また、過去問題は、1次試験直前に到達レベルを確認するためにだけ解きました。

<2次試験>

力試しのつもりで1次試験を受けたため、2次試験の勉強は全くやっていませんでした。自己採点してみてぎりぎりパスしていることが分かり、あわてて2次試験の問題集を買いに本屋へ。そのとき、初めて2次試験の問題を見ました。

何を書けば良い試験なのかが全く分からず、「??」・・・という状態のまま2次試験へ。当然、不合格でした。

6.2年目
<2次試験>

気を取り直して、市販の問題集や過去問題集を読みあさりました。それぞれ論点や解答内容が異なるため、やっぱり2次試験で何を求められているのかが全く理解できませんでした。当時は、試験の本質が全くつかめないまま、文章の体裁を整えて書くことにのみ力を入れていました。

なぜかこの年の結果は比較的良かったです。今から思えば、おそらく与件に素直に答えていたということだったのではないかと思います。

悪いことに、結果が良かったことで私は自分の実力を過信してしまいました。このため、きちんと分析や反省もせず、「あとは事例1だけ克服すればいいんだ」とすっかり勘違いしたまま、3年目も受験することを決めました。

7.3年目
<1次試験>

1次試験には最低限の労力しかかけないようにと考えていたので、T社問題集をひっかかるところがなくなるまで回すことにしました。

問題集には、○(きっちり理解できている問題)、△(多少理解が怪しい問題)、×(理解できていない問題)の記号を書き込み、自分の弱点を確認するようにしました。ードテキストは基本的に読み直さないことにしていましたが、改正の多い中小と法務だけは改正点を確認するためにやり直しました。

また、私は苦手な科目(経済・中小)があったので、足切りされないよう、これらの科目への力配分には特に気を付けました。

1年目と同様、受験校の模試は受けませんでした。また、過去問題も、1次試験直前に到達レベルを確認するためにだけ解きました。

<2次試験>

1次試験の直前に異動し、急に仕事が忙しくなりました。忙しいことを自分への言い訳にして、この年は2次試験の勉強をほとんどやりませんでした。

当然、合格する訳がありません。ですが、自分を過信していた私は、2年目より結果が悪かったことに、正直動揺しました。

今までは何となく惰性で受験していたのですが、このとき初めて、なぜこの試験に受け続けるのかを真剣に考えました。この頃から、この試験に取り組む姿勢が変わってきたと思います。

自分が合格できないという事実を認めて、根本的なところから、今までのやり方を何とか変えなければと考えました。

8.4年目
ねくすととの出会い

今までのやり方を何とか変えたいと考えていた頃、あるHPでねくすと勉強会と他の勉強会の募集案内を見ました。両勉強会のオリエンテーションに出席した後、自分のニーズにより近いのではないかと思えたねくすと勉強会の2次組にお世話になることにしました。

こういった勉強会に入るのは初めてだったので、体育会系の雰囲気に最初はかなり面食らいました。何より、まだ12月なのに、これだけ濃い密度で勉強している人だちがこんなにいる、ということに衝撃を受けました。

<海外出張の脅威>

2008年は最大の脅威、海外出張との戦いの年でした。

ねくすとに入会を決めた直後、4月上旬から断続的に海外に出張する仕事が入り、日程調整にはかなり苦労しました。)

2次試験の直前にも出張が入りましたが、前日夕方に何とか帰国することかできました。

<4年目の勉強法>

事例1と事例2にとにかく苦手意識がありました。特に、事例1では、企業の雰囲気を与件から読み取ることがなかなかできず苦しみました。事例別に攻略しようと考え、5月くらいから、過去問題を事例別に縮小印刷した冊子を作り、これを持ち歩いて読むことにしました。事例と設問を読んで頭の中で設問構造を組み立てる、という練習を隙間時間に繰り返し行いました。

また、書く時間が遅いのも何とかしなければと考えていました。9月中旬から、事例解答を下書きしておき、すいねく前に30分で本解答として書き移す、という練習を行うことにしました。これはもっと早く(8月くらいから)始めれば良かったと反省しています。

<模試の活用方法>

4年目にして初めて模試を受験しました。成績は結構悪かったです。

日程

受験校

点数

3月

M社(第1回)

56-53-54-59

5月

M社(第2回)

55-58-55-48

8月

T社(第2回)

28-61-22-72

9月

M社(第4回)

58-58-61-54

模試の得点分布を見て、得点が拮抗していることと、また、1点を争う試験であることを実感できたことは良かったと思います。

M社の模試のアドバイス付返却は、独学の私にとって客観的な意見が聞けて、非常にためになりました。また、T社の模試は、M社と全く採点基準が異なるため、直前期、解答の書き方を最終調整していく上で役立ちました。

とはいうものの、模試と本試験は内容が全く別物だと思います。模試の得点や成績は意味が無いので、どのように模試を活用するか、目的を決めて受けると良いと思います。私は、時間配分の確認と表現のブラッシュアップのために模試を活用しました。

<2次試験当日>

2次試験は目黒で受験しました。

試験会場に向かう前に近くの喫茶店で集合して、OBの方から合格祈願の「亀戸天神鉛筆」をいただきました。

いつも一緒に勉強していた仲間と一緒に会場に向かったので、一人ぼっちで受けているんじゃないと思い、とても心強かったです。また、教室に向かうと、隣の席がねくすとで一緒のSさんでした。これ以上無いくらいリラックスした状態で試験を受けることができました。

当日は、かなり冷静に試験を受けていたと思います。分からないところは、「ここはもうダメだ、分からないからとりあえず設問にまっすぐ返すことだけはしよう。」と考えながら解答を書いていました。

2次試験が終わった直後、まず思ったことは、「今年できることはやったと思う。でも、これに受かるには、一体どんな勉強をすればいいの!?」でした。

<2次試験後>

4年目にして、初めて再現回答を作りました。また、当日きちんと解答できなかったのがとにかく悔しかったので、すいねくでの復習会には欠かさず出席するようにしました。

2次試験が終わって2週間後くらいたった頃だったと思います。すいねくの復習会をやっていて、H20の事例が突然自分の中で「腹に落ちた」ような気がしました。これがあと2週間早ければ良かったのに・・・と思いつつも、当日、ベストな状態に自分を持って行けなかったことに腹が立ちました。

その一方で、この「腹に落ちた」状態が維持できれば、来年の2次は絶対大丈夫、という妙な確信がありました。このため、もう一度1次から受けようと心を決めて、11月中旬から、1次の勉強をまた始めました。

<合格発表>

今年はダメだと思っていたので、合格発表当日は受験票を会社に持って行きませんでした。でも、一緒に受けた仲間の合否は気になったので、10時くらいからねくすとのMLをちょこちょことチェックしていました。

ちょうど昼休みだったと思います。比較的解答の内容が近かったしまさんが合格したことを知り、もしかすると・・・とWebを見る気になりました。

番号はすぐ見つかりましたが、受験票が手元に無く、番号の記憶もおぼろげだったので、勘違いだったらどうしよう・・・としばらく悩んでいました。間違いだったら後で謝ろうと思い、とりあえず、MLに報告することにしました。

その日は会社を定時で飛び出し、ウエノクラブに向かう前に急いで自宅に戻りました。受験票を探して番号を再確認したときは心底ほっとしました。

9.受験生の方へ
<1次試験について>

1次試験は、平均6割取れれば良い試験なので完璧を目指す必要はありません。市販の問題集を、ひっかからなくなるまで回せるようになれば十分合格圏内だと思います。ただし、回す回数については、個人差や科目の得意/不得意によって3回~7回くらいの幅があると思いますので、自分の到達度を客観的に把握する必要があると思います。(私は○が8割くらいになるまでを目安にしました。)

1次試験を受からない限り、2次試験の受験資格はありません。このため、1次を突破する自信がつくまでは、2次に取り組むべきではないと考えます。また、苦手科目がある場合は、とにかく足切りだけは受けないように注意して取り組む必要があると思います。

<2次試験について>

合格してみて、2次試験で問われていることは、次のような点ではないかと感じています。

・与件と設問から、先入観無しに、与件企業の現状を把握できているか。

・問われたことに素直に答えているか。

・一般論ではなく、与件企業に沿って答えているか。

・分かりやすく、かつ、論理的に答えているか。

・多面的な視点を持っているか。

過去問ほど完成度が高く練り込まれた教材はほかにありません。過去問に対して、ベスト解答を書く努力を妥協せず積み重ねることが、合格への最短の道筋だと思います。

以下の項目は、今回、私が2次試験を受ける際に意識していた自己ツッコミのポイントです。

・日本語がおかしくないか。

・日本語がさらっと流して読めるか。

・字か読みやすいか。

・設問に素直に答えているか。

・解答間に矛盾が無いか。

・与件の問題点、課題は解決されているか。解決されない場合、本当にそれを使う設問は無いか。

・与件の言葉を生かしているか。

・文字数が多い場合、複数の観点が入っているか。

2次試験に必要な力は、「読む力」、「考える力」、「書く力」、とよく言われます。「書く力」に目が行きがちなのですが、先入観があると、「読む力」と「考える力」が歪むことがあると思います。合格するために、何が自分のネックになっているポイントなのか、早い段階で分析することが大事だと思います。

10.さいごに

中小企業診断士の試験は「社会人のリハビリ」と良く言われますが、合格してみて、本当にその通りだと思います。受験を通じて、また、試験合格後のさまざまな経験を通じて、まだまだ自分が成長していけることを日々実感しています。

受験年数は長くなりましたが、そのおかげでねくすと勉強会に出会えたことは、私にとって非常に大きな財産です。

今後は、これから合格を目指すみなさんが1人でも多く合格できるよう、微力ながらサポートさせていただきます。

頑張って下さい!

以 上