合格体験記(tak)

目次

  1. はじめに
  2. 受験動機
  3. 受験勉強
  4. 試験当日
  5. 試験終了後
  6. 合格発表当日
  7. 合格発表後
  8. 最後に

※かなりの長文になりますので、忙しい人は、「8.最後に」だけ読んでください。

1.はじめに

私は、3年前はろくに勉強もせず、合格には程遠い人間でした。
そんな人間でも、合格することができました。
私の勉強時間は、2006年は十時間でした。
2007年と2008年は、各々千時間位は勉強しました。
人間、変われるものです。
「変わりたい」と思っている人は、きっかけを求めています。
そのきっかけは、些細なことで構わないのだと思います。
この合格体験記を読んだことをきっかけに、あなたも変わってください。

2.受験動機

私が中小企業診断士試験に挑戦しようと思ったのは2006年4月頃です。
仕事では、営業部に異動して2年目で、ちょうど壁にぶつかっている時期でした。
プライベートでは、前年に結婚もして、子供も10月に産まれてくることがわかっていました。
この2つの時期が重なったこともあり、私は以下のように考えました。
このまま営業をやっていくのはつらいなー。
子供も養っていかないといけないし。
このまま営業をやっていくには何か武器がほしいなー。
何か資格取ろうかな。
中小企業診断士という資格があるなー。
でも難しそう。
でもこの資格持ってれば今の会社をクビになっても働き口探せるかな。
1次は科目合格制だし、会社から受験料の補助もあるし、とりあえず受けてみるか。
こんな軽い気持ちで初めてしまったのです。

3.受験勉強

◆0年目
受験を思い立ち、まずは書店でTACのテキストを7科目分、購入しました。
しかし、企業経営理論の本を数十ページ読んだだけで、あとは全くの手付かずでした。
結局、問題集や過去問をいっさい解くことなく1次試験を受験してしまいました。
結果は、2科目のみ合格でした。
初級シスアドを持っていたので、経営情報システムが受かっていたのと、
なぜか企業経営理論が60点ちょうどで合格でした。
その他の科目は散々な結果で、独学では難しいなと薄々感じました。

◆1年目
その後は復習などもまったくせず、時が過ぎていました。
12月のある日、嫁から「そういえば、勉強は?」と言われました。
その一言で、ふと我に返り、勉強を始めようと思い立ちました。
独学では難しいと感じていましたので、受験校を調べてみると
ちょうど無料説明会がありましたので参加することにしました。
最初はDVD通信を考えていたのですが、
説明会の講師や、公認会計士試験に合格した友人からは、通学のほうが良いと言われました。
ただし、通学となると毎週土曜日が丸々つぶれるため、
子供も産まれたばかりだし、つらいなと思ってました。
しかし、嫁に相談したところ、「通学したほうがいいんじゃない?」
と言ってくれたので、通学することにしました。
ある日、受験校での2回目の講義で講師が教えてくれた502教室サイトをなんとなく見ていると、
ねくすと勉強会という自主勉強会が目につきました。
「受験校に通学するだけじゃ合格できないかも」と思っていたことと、
オリエンの申し込み締め切りがちょうどその日までで、
ぎりぎり間に合うことに運命的なものを感じ、オリエンに参加して、即座に入会を決意しました。
これが私の人生を変える(であろう)ターニングポイントとなりました。
軽い気持ちで始めた勉強が、いつのまにか、はまっていったのです。
勉強会に参加し始めた頃から、勉強時間が激増しました。
(嫁もあまりの変貌ぶりに驚いてました。)
最初は、勉強会についていけませんでした。
ついていくためには、勉強時間を増やすしかありませんでした。
勉強会ではとにかく積極的に活動しました。
勉強会は議論が中心となるため、黙っていては意味がないと思ったので、
よく理解してなくても、とにかく発言するようにしました。
ですから最初の頃はとんちんかんな発言が多かったのではないかと思います。
そうこうしているうちに、1次試験を迎え、なんとか合格することができました。
しかし、2次試験は不合格でした。
2次試験直後の2~3日で再現答案を作成したのですが、
作成している段階で「あー、今年は不合格だ」と思っていました。
作成しながら感じたのは「不完全燃焼だった」ということでした。
まず、事例Ⅰで空欄を作ってしまいました。
事例Ⅱと事例Ⅲは空欄を作ることはありませんでしたが、
事例Ⅳの計算問題が出来ませんでした。
この、
①事例Ⅰで空欄を作ったこと
②事例Ⅳの計算問題が出来なかったこと
上記2点が、合格者との大きな違いではないかと(当時は)感じました。

◆2年目
2年目は、2次中心の勉強をしました。
当初は、
「試験当日に完全燃焼できるためにはどうすればよいか?」
ということを考えていました。
(この考え方は最終的には変わります)
1年目は1次中心の勉強をしていたこともあり、
2次に時間をかけられるようになった2年目は、
最初は色々な勉強方法を試しました。
が、最終的に落ち着いたのは、
「過去問での自己ベスト答案を作り続ける」
ことでした。
とにかく過去問を繰り返し解いていました。
苦手な財務に関しては、
毎日解くことが有効だと思いましたので、
1日1問以上解くことをノルマにしました。
しかし、5月頃のMMC模試で事例Ⅳが平均点以下でした。
これをきっかけに、1日3問以上にノルマを増やしました。
就業前、昼休み、就寝前の1日3回、各々20分~30分は、
財務問題を解いていました。
最初はTACの財務集中特訓の本を3回以上繰り返し、
その後は模試の計算問題も含めて何回も繰り返し解きました。
このおかげで、8月のMMC模試では事例Ⅳは2位でした。
その後の模試も事例Ⅳは安定して高得点を取れるようになり、
苦手科目が得意科目に変わったことを感じました。
事例Ⅳのおかげで(悪くても)総合上位20%以内に
常に入るようになりました。
極めつけはTAC模試で上位1%以内だったことは、自分でも驚きでした。
模試の結果に有頂天になっている頃、嫁の一言で目が覚めました。
「ちょっと気が緩んでるんじゃない?」
自分では気づいてませんでしたが、確かにその通りでした。
この嫁の一言が、本試験直前のラストスパートにつながりました。

4.試験当日

私の受験会場は田町のTKPでした。
勉強会の仲間やOBと近くの喫茶店で待ち合わせて会場に向かいました。
事前に下見に行った仲間の情報から、
1階はガラス張りで車の騒音がある、
とのことだったので、1階以外がいいなと思ってました。
が、私の受験する教室は1階でした。
着席して確かめてみると、
「ガラス張りにカーテンはしてあるものの落ちつかない」
「確かに騒音があるかも」
「自動ドアの出入り口に近く、寒い」
など、悪いところばかりが目に付きました。
しかし、
「トイレに近い」
「すぐ外に出て、外の空気を吸える」
など、良いところも目に付くようになりました。
自然とポジティブ思考になれたことは良かったです。
トイレの位置の確認や、電卓、時計、筆記用具の配置をひと通り終え、
ウォーミングアップとして、先日解いた事例のベスト答案を写経しました。
その後、各事例のポイントをまとめた資料にざっと目を通しましたが、
あまり頭には入っていきませんでした。
そして本試験を迎えました。
事例Ⅰは、(透かし読みにて)昨年より字数が少ないことを確認しました。
選択問題があり、新傾向だなと思いました。
昨年、空白を作ってしまった経験から来るあせりが生じたのか、
時間配分に失敗し、時間が10分程度余ってしまいました。
余ってしまったものはしかたないので、
1つの設問を丁寧に書き直すことにしました。
事例Ⅱ、Ⅲ
これも10分程度、時間が余りました。
空白を作ってしまうことに相当の恐怖があったのだと思います。
事例Ⅲを終えた時点で、ある程度の手応えを感じていた私は、
事例Ⅳの計算問題さえ失敗しなければ合格できる、
と思ってました。
そして迎えた事例Ⅳの計算問題の1問目で、つまづきました。
出題者が指示している数値を使用した計算方法が思いつきません。
その後の計算問題もよくわかりません。
計算問題に関してはかなりの自信を持っていた(ただの自信過剰?)ので、
「私がわからないということは他の受験生もわからないだろう」
と自分に言い聞かせ、
まずは1番簡単そうな計算問題を確実に得点できるよう、何回も検算を行いました。
(結局、この問題は正解)
そして、他の2問は出題者が指示していない数値を使用した計算方法でも
近い数値にはなるだろう、空欄よりはマシだ、と思い、解答欄を埋めました。
(結局、問題の意図を取り違え、2問とも不正解)
そうこうしているうちに、残り1問の計算問題も解き方を思いつきました。
(結局、桁を間違って計算するというポカミスをしてしまい不正解)
すべての本試験を終えた時点で、
事例Ⅳの計算問題がほぼ出来たと思いこんでいたこともあり、
「今年は合格したな」と思ってました。(やはり自信過剰)

5.試験終了後

試験終了直後は、
「自分の力は出し切った」
「今年以上に来年頑張ることは無理」
という気持ちでした。
試験終了の数日後ようやく、
事例Ⅳの計算問題が不正解だということに気づいた私は、
後悔の念がふつふつと沸いていき、
日に日に合格への自信がなくなっていきました。
あれだけ財務に時間をかけたのに。。。
一番自信のあった財務でつまづくとは。。。
合格発表が近くなった頃には、
もし、不合格だったとしても
「もう1年だけ頑張ろう」という気持ちになっていました。

6.合格発表当日

合格発表は銀座に行って確認したかったのですが、
仕事の都合上休みが取れず、Webで確認することになりました。
昨年もそうだったので、Webでも10時過ぎにUPされるだろうと思い、
10時近くになるとそわそわし始めました。
10時を1分過ぎてもUPされず、とりあえずトイレに行きました。
トイレから戻って、カチカチ更新ボタンを押していると、
10時04分20秒頃に更新されたことを確認しました。
「合格者は877人か、増えたな。合格する可能性が上がった。
  合格率は例年と同じか。」
それから恐る恐る東京地区の合格者番号をクリックしました。
私の番号は436番です。
5列に並んだ合格者番号一覧を見ながら、自分の番号を探しました。
「402、428、462。う。あ、横に並んでいるんだった。
  428の次は。。。440。。。ない。。。」
一瞬真っ暗になりましたが、画面が全画面表示されてないことに気づきました。
最後の望みをかけ、全画面表示にすると、隠れていた6列目が現れました。
「436。。。あ、あった。」
自分の番号を見つけたときは手が震え、涙が出そうになりました。
慌ててまたトイレに行きました。
すぐさま携帯で嫁にメールし、家族にメールしました。

7.合格発表後

合格発表の翌日、嫁とゆっくり話す時間がありました。
合格したことにあまり驚いてなかったので、そのことを聞いてみると、
「今年は合格すると思ってたから、驚かなかった」とのこと。
合格発表当日の朝は、「ダメでもクヨクヨしない」みたいなことを言ってたくせに。。。

8.最後に

合格を目指す受験生に、以下の4つをアドバイスします。
①勉強にはまる
まず、勉強にはまってください。
私は意思の弱い人間なので、勉強会に入り、与えられたノルマをこなしていくことで、
勉強にはまっていきました。
②合格者の真似をする
私は、自分なりに見出した勉強法は、ひとつもありません。すべて合格者の真似です。
ここで大事なのは、多数の合格者の中から自分に合うものを取捨選択することです。
私は、1人の合格者から、1つ以上のことを真似するように心がけていました。
取捨選択の方法ですが、合格者と直に会話して判断することが一番良いと思います。
③常に上を目指す
私は、本試験で完全燃焼できれば、すなわち自分の持てる力を100%出し切れば、
合格できるだろうと考えていました。しかし、合格後は、その考えが変わりました。
本試験で100%の力を出すことは難しいのです。良くて80%くらいだと思います。
では、確実に合格圏内に入るためにはどうすればよいかというと、
模試の成績で例えれば、一番出来の悪い模試でも上位20%以内に確実に入る、
くらいでないといけないと思います。
常に上を目指すことが大事です。1位を狙うくらいの気持ちでよいと思います。
④素直になる
これが一番重要です。特に多年度受験生にお伝えしたいことです。
合格者と不合格者の力の差は紙一重だと思います。
しかし大きな違いがあるのは、
素直になれているかなれていないかという点ではないかと思っています。
ぜひ「素直になる」とはどういうことなのかを追求してください。
合格者や受験仲間からの指摘を素直に聞き入れられるようになったら、
合格は近いと思います。