合格体験記(たか)

<はじめに>
投入した時間3年間で3000時間
投資した金額授業料2年分+交通費3年分
妻が作ってくれた弁当の数延べ400事例?(95%過去問)
家族の怒り爆発寸前!
診断士合格の価値Priceless
<受験歴>
1次2次
H17年×
H18年×
H19年×
<受験するきっかけ>

 30歳を過ぎたころから、現在の職種である製品開発・設計に関連し、かつ60歳を過ぎても価値がある資格を取ろうと考えていた。当初はMOT(技術経営)の取得を考えたが、投資した費用と時間に見合った価値を生み出せるかどうか不安があった。
そこで、MBAに近いといわれる中小企業診断士の取得を目指すことにした。理由は、①診断士は資格試験であり、費用と時間は自分でコントロールできるため、②知人に技術系出身で診断士として活躍している方がおり、資格取得後は自分の努力次第で価値を生み出せると考えたため、である。

<1年目>

 某予備校のストレート合格コースに通学した。土日は講義を受け、講義がない時間は自習室にこもって勉強した。勉強時間は1200時間程度だった。勉強の甲斐あり1次試験は700点以上でクリアした。1次試験終了後から2次試験の勉強を本格的にスタートした。予備校の講義を中心に勉強し試験に臨んだがあえなく敗退。合格答案を全くイメージできず、「こんなペーパー試験で能力を判定できるのか」というのが試験を受けた直後の正直な感想であった。

<2年目>

 土曜日は都内の勉強会、日曜日は某予備校の2次総合コースに通うことにした。2次に絞り勉強し、1年間ひたすら過去問を解きまくった。この年の勉強時間は1000時間程度だった。 1次試験は全く勉強しなかったが、前年勉強した貯金があり合格した。 2次試験は自信をもってのぞんだが敗退した。敗因は、自分の考えを重視しすぎていたために、与件を根拠にしたつもりでも理論展開が強引だったり、題意を外すことがあったためである。何よりも、勉強会で議論しても敗因に気づくことができず、不合格になってから合格答案と自分の答案を比較して初めて気づいたのがショックだった。

<3年目>

 ねくすと勉強会入会から1次試験まで オリエンテーション、キックオフで勉強会の雰囲気を把握した後、ねくすと勉強会一本に絞ることにした。理由は、真剣に合格を目指しているメンバーが集まっているため、活発な議論ができると考えたためである。すいねく、どねくとも2次組に参加し、議論する機会をできるだけ増やした。この年の勉強時間は800時間程度だった。 昨年度の失敗を踏まえ、今年は自分の強みを生かしつつ、自分の弱みを克服することを最重要視した。自分の思い込みを排除するために、OBや受験生の突っ込みを無条件で受け入れるようにした。OBのコメントや他人の答案から気づきを得た時は、なぜ自分は気づくことができなかったのか、どうすれば気づくことができるのか、を常に考え必ず答案に反映させた。そうすることにより、自らの思考プロセスの偏りや思い込みを排除し、与件、設問および事例企業の方向性に沿って思考プロセスが構築できるようになっていった。

<1次試験>

 1次は勉強を全くせずに受験した。H18年に全く勉強せずに合格したこともあり、今年も何とかなるだろうと思っていた。しかし、結果は416点で不合格。今年2次に合格しなければ来年は1次からという重圧をひしひしと感じながら、その重圧と闘って1次合格を勝ち取ったメンバーの精神力の強さに気づいた。振り返ってみると、1次が不合格だったことで気が引き締まり、モチベージョンが高まったのかもしれない。

<1次試験終了後から2次試験まで>

 8月中旬から仕事が忙しくなり、平日の帰宅時間は0時過ぎ、土日祝日はすべて休日出勤という状態が続いた。勉強会にもほとんど参加できなくなり、日曜の模試が終わってから出勤したこともあった。このような状況の中、昼休みだけは勉強時間を確保し過去問を解いた。 このような状況も9月下旬に収束し、最後に猛スパートをかけた。多くの事例に手を出すよりも、直近2年間の答案のレベルを上げることに専念した。この2年分は既に修正する余地がないと思えるほど完成度を上げたつもりであった。しかし、議論で複数の OBから受けた指摘をすべて満たし、自分も納得できる答案にするためにどうしたらよいかを考え抜き、何度も再答案を作成した。こうして地道な努力をかさねていくうちに、試験一週間前頃に自分の抱えている根本的な問題点に気づいた。OBや他のメンバーから受けた指摘になぜ気づけなかったのか、本試験や模試でなぜこんな失敗をしたのか、など自分の弱みすべてがその問題点に起因していたのである。 その問題点とは、最も基本的なことである
「設問に対して正確に答えること」
を最重要視していなかったことである。当然今まで意識してきたつもりであったが、実践できていなかったことが試験直前になってはっきりと認識できたのである。

<2次試験当日>

 事例Ⅰ~Ⅳを通じて、過去問と同じ論点を問われている設問を多数発見し、それと同時に過去問の内容と自分の作ったベスト答案が頭に浮かんだ。設問に対して正確に答えることを最重要視しつつ、与件に根拠を求め、因果関係を明確にし、方向性を意識し、過去問の論点も思い浮かべ、慎重に答案を作成していった。事例Ⅰは時間ギリギリで不十分な部分もあったが、他の事例はある程度一年間の成果を反映することができた。 試験終了後は、与えられた時間の中で自分の持てる力をすべて発揮したという満足感を得ることができた。人に言い切るまでの自信はなかったが、細かい失敗はあったもののなんとか上位20%に入った感触もあった。

<合格できた要因>

 合格できた要因は、自分一人では成しえなかった密度の濃い勉強ができたことである。だからこそ自分の根本的な問題点に気づくことができたのだと思う。勉強時間は過去2年間を比較して少なかった。1年目、2年目も今年と同じように勉強に真剣に取り組んできたつもりである。しかし、ねくすと勉強会でOBの激励を受けたリ、受験生同士で切磋琢磨することで、自然とモチベーションが向上したことが集中力向上につながったのだと思う。 試験直前には、過去問の与件・設問はもちろん自分で作成したベスト答案も頭に入っていた。本試験の緊張感のなかでベスト答案を思い出せる人は勉強会で切磋琢磨してきたメンバーくらいであろう。

<受験生へのメッセージ>

 この試験は年1回しかない試験であり、試験当日に実力を発揮できなければ合格できない試験である。どんな事例企業に対しても合格答案を書けることが求められる。1つの企業診断結果がクライアントの業績を左右することを考えれば、一度でも不合格答案を書くことは許されないと考えるべきである。 来年度合格を目指す方は、自分の抱えている根本的な問題点に気づき、それを克服することで、どんな事例が来ても80分で合格答案を書ける実力をつけて欲しい。そのためには謙虚になること、現状に満足せず少しでも答案を改善していくこと、試験終了後まで決してあきらめないこと、が必要である。ねくすと勉強会を選択された方には、ここに書ききれない合格の具体的なノウハウを伝えようと思っている。

<おわりに>

 ねくすと勉強会でのOB/OGのサポートなしでは合格できなかったと思います。また、今年度の合格者や今年残念だった勉強会のメンバーからの多くの気づきを得ることができました。メンバーの方々に心から感謝いたします。また、3年間勉強することを許してくれた家族にも心から感謝いたします。