●はじめに
中小企業診断士受験の1年目の平成15年度は、1次試験合格・2次試験不合格の結果に終わりました。しかし、自分もねくすと勉強会を通じて、2年目の平成16年度は幸運にも2次試験に合格できました。 そこで、ねくすと勉強会の平成16年度受験成功体験の1つとして、自分のこの1年間を振り返ってみたいと思います。
●ねくすと勉強会に入会(H15.12)
平成15年度の2次試験終了時点で自己の実力不足を自覚し、さっそく平成16年度2次試験対策を開始しました。受験校のカリキュラム依存で失敗した1年目を反省し、取り組み方針は、@受験生の自主勉強会をメインとし、A受験校はペースメーカーとして継続する、としました。
ちょうどその頃、ねくすと勉強会を受験校の同期から紹介されました。2次試験合格には、合格者の勉強方法や解答方法を真似することが一番の早道と思っていた私は、渡りに船とばかりにオリエンテーションに参加しました。オリエンテーションでは合格体験スピーチをするOBを羨望の眼差しで見ながら、「自分も1年後はかくありたい」と、入会を決意しました。
●ねくすと勉強会第1クール(H15.12-H16.4)
ねくすと勉強会では、能力と意欲の高い多くの受験生の方々と切磋琢磨する機会、および合格者であるOBの助言を得る機会に恵まれました。第1クールでは、H13〜15年の2次試験の過去問事例をメンバー各自が事前に解いて持ち寄り、1事例当たり3〜6時間かけてグループ討議しました。
最初は80分で解く事例にそんなに時間をかけるのか、と思いましたが、解答の内容や解法プロセスの徹底的な分析を通して、合格答案のアプローチに関する「気づき」を得ると同時に、自分にとっての合格答案への道のりの遠さを痛感しました。
それから私は、@グループ討議の準備:より多くの勉強仲間に自分の解答を磨いてもらうため、勉強会仲間の中で一番質の高い事例資料を作成する、Aグループ討議の復習:グループ討議では率先して議事録係となり、必ず勉強会のアウトプットを出すこと、の2点に留意して勉強会に取り組みました。
こうしてねくすと流の「書き方」や「解法プロセス」の吸収に貪欲に努めたおかげで、勉強会仲間から私の解答は「読みやすい」との評価がもらえるようになりました。実際には、時間無制限+模範解答カンニングで作成したベスト解答で、本番の80分には程遠い条件でしたが、「自分でも合格解答が書ける可能性」を見出せた点で自信になりました。
●ねくすと勉強会第2クール(H16.5-7)
第2クールでは、グループ討議の題材を過去問から日本マンパワーの「2次事例問題集」に替え、第2クール同様のグループ討議を1事例当たり3時間で行いました。この段階では、解答の時間と質の両方にこだわって勉強会の準備をしました。すなわち、
- まず80分間で解答を作成する。
- SWOT分析と事例のストーリー分析を行い、@の解答を手直しして自力のベスト解答を作成し、これらをサブノートにまとめる。
- 模範解答を熟読し、ねくすと勉強会に臨む。
グループ議論で常にベスト解答を使うことによって、ベスト解答を叩き台にして自分の解答作成能力が一層高められました。これは同時に、勉強会仲間にもサンプル解答として喜ばれるというメリットもありました。
●ねくすと勉強会第3クール(H16.8〜9)
8月初めの1次試験が終了すると、それまでの1次組と2次組が2次組に統合され、いよいよ2次試験に向けて追い込みに入りました。この時期は、最終調整の意味で再度過去問を題材にしてグループ討議を行いました。私は業務の都合で平日はほとんど出張に出ており、勉強会に出席できませんでした。そこで、勉強会の前に自分の解答をメールリストにアップしてバーチャル参加を図りました。勉強会仲間が自身の追い込みで多忙な中、私の解答にメールでコメントをくれました。これは出張先の悪条件の中、大きな励みとなり大変感謝しております。
この1次試験と2次試験の間、勉強会仲間で100事例にチャレンジする者が何人も現れました。ちょうど80分で作成する解答の質の低さに悩んでいた自分にとっても、事例を数こなしてスピードアップを図ることが不可欠であると考え、1日1事例をノルマに60事例を目標として、平日も出張先のホテルなどでひたすら事例を解きました。
また2次試験直前には、水曜日の勉強会に加えて土曜日の勉強会にも参加しました。こちらは1日にその場で4事例を解いた後、グループ討議をしたりOBの添削を受けたりして、2次試験本番に向けた最終調整を行いました。こうして最終的には1次試験と2次試験の間に100事例を達成し、悔いなく2次試験本番を迎える事が出来ました。
しかし一方では、実力チェックのために受験した各受験校の2次公開模試で、受験毎の成績のばらつきが大きく、与件の意図を捉えきれずに題意を外した解答を書いてしまうことが、最後までアキレス腱として残りました。
●本試験(H16.10)
本試験には、試験会場近くの喫茶店でOBの方々に激励を受けて出陣しました。これによりリラックスすると同時に気合が入り、精神面で他の受験生より優位に立てた気がして有難かったです。また、前述の「題意を外した解答」のアキレス腱の対策として、@社長との会話を想像して設問の意図を考える、A解答は「結論」先出しの文章構成とし、「結論」で設問間の解答の一貫性を取る、B必ず与件から引用し、解答の「具体性」で差別化する等、ねくすと流の基本を忠実に守って題意を外さないことに細心の注意を払いました。
結局、全事例において試験終了前5分間で残りの100字程度をなぐり書きし、終了ベルと同時に書き終えるという、格好悪い展開となってしまいました。当然、解答の出来について自信はありませんでしたが、この1年間を通してベストを尽くし、完全燃焼できた点において満足感を得ることが出来ました。このように、試験会場でねくすと流を貫徹したことが効を奏してか、2次試験の合格発表には自分の受験番号を見つけることが出来ました。
●さいごに
私はねくすと勉強会以外にも受験校に通学したりして、様々な受験テクニックを学んできましたが、いざ自身が合格してみると「ねくすと流」で解答を作成したことが最大の勝因であったことを痛感します。
「ねくすと流」の解答方法については、ここでは細かく申し上げませんが、一言で言えば「聞かれたことに、ストレートかつシンプルに答える」に尽きます。これは言い換えれば「当たり前のことを、当たり前にする」に過ぎませんが、却って受験生はとまどってしまうため、受験校ではセールス文句に謳えない落とし穴なのです。そして実は自分もこの解答方法を体得するために、この1年、悪戦苦闘して参りました。
自分が最短距離で合格できたのは、ねくすと勉強会が次のような的確なサポートで、上記の解答方法へと導いてくれたからだと思います。
- 「タコ社長基準」や「明日にも実行可能な提案」などの解答基準
- OBの合格体験を踏まえた的確なアドバイス
- 能力と意欲の高い多くの勉強会仲間との交流
これまで献身的に勉強会をサポートして下さったOBの方々や一緒に切磋琢磨していただいた勉強会仲間には本当に感謝しております。今後はねくすと勉強会で後進の受験生の合格をお手伝いすることで返していきたいと思います。ありがとうございました。