合格体験記(おか)

平成18年度中小企業診断士の試験になんとか1年で合格することができました。
勉強会には参加できないことも多かったですが、メーリングリストでやりとりを見ているだけでも、メンバーの方々ががんばっているのが分かり、自分のモチベーションも保つことができました。

事例のテクニック的なことはいろいろなところで説明されていますので、ここでは、どういう勉強をしたかを中心に書こうと思います。
少しでもみなさんのお役に立てば幸いです。

<受験のきっかけ>
私はIT系の仕事をしていますが、何年も同じような仕事をしていると、閉塞感がつのってきて、なんとか現状を打破して1ランク上の仕事がしたいと思うようになりました。
いろいろ考えた結果、診断士を目指すことにしました。

<診断士受験のために転職>
独学は難しいので受験校に通うことを決めましたが、仕事柄、平日は何時に帰れるかわからず、土日は、基幹系システムのサポートをしているため、休日出勤が多く、定期的に学校に通うのが難しい状況でした。

そこでもともと転職を考えていたこともあり、勉強ができる環境を確保できる会社に移ることに決めました。仕事の内容的には前と同じですが、休日出勤があんまりない会社に転職して、日曜日の学校に通うことにしました。ただし年収ベースで20%のダウンでしたので、けっこう難しい決断でした。(家族のある方にはまったくおすすめできません)
その代わり、必ず1年で合格する!と心に決めました。

<誤算>
転職して残業も減り、休日出勤もほとんどなくなりましたが、ちょうどねくすとに参加する2月ころに、月単価いくらで外のプロジェクトに出されました。平日の残業が急に増え始めて忙しくなってしまいました
#休日出勤は少ないままでしたので、学校には休まず通うことができました。

<1次試験の勉強>  

(1)一番最初にやったこと
  合格体験記の本を何冊か買いました。また、WEB等でも勉強方法について、時間をかけて調べました。
  短い期間で合格するために、効率のよい勉強方法をしたかったためです。
  いろいろなやり方が書かれていますので、その中で自分にあっているものを選択しました。

(2)ねくすとに入るまでの間(2005年8月〜2006年2月)
  ・週1回学校に通学。
  ・授業が終わったらテキストのキーワードをエクセルにまとめる。
   →自分の手で必要そうなことをまとめていく、ということが知識の整理に役立ちました。サブノートは作りませんでした。
  ・やさしいレベルの問題集を一通りやる。(LECの800問を、授業の終わったものからやりました)
  この期間は、すきま時間とかいう意識がぜんぜんなく、診断士試験の厳しさもぜんぜんわかっていなかったため、今考えるとかなりのんびりした勉強をしていました。

(3)ねくすと後から1次試験(2006年2月〜2006年8月)
  初めてのねくすと参加で、準備が不十分で、回ってきた問題をぜんぜん答えられず、メンバーのみなさんに迷惑をかけてしまいました。同時にみんなの真剣さと勉強量に驚きました。
  今まで、やっていたつもりでいましたが、ぜんぜん勉強量足りておらず、このままのなまぬるい勉強を続けていても絶対に受からないと気づきました。
  また、「絶対に1年で合格!」と心に決めていたのに、その気持ちを忘れかけていたことに気づきました。ねくすとにきて目が覚めました。2月以降は徹底的にスキマ時間も活用し、それまでと比較にならないくらいの真剣さで取り組むようになりました。

やったこと

<ザル戦法>
1回丸になっただけだと、あてずっぽうだったり、他の選択肢を理解せずに丸になったりすると思い、3回丸になると、その問題はよし、とすることにしました。ひたすら何度も問題集と過去問をやり、ふるいにかけるようにして、やるべき問題を減らしていく、というやり方をしました。1回やるごとに、例えば 70/100 のように、あと何問残っているかわかるようにしたため、モチベーションにもつながりました。直前期には、ザルの中に残っている問題を必死で見直しました。何回も間違えて繰り返していると、問題をみたら答えを覚えてしまっている状態になりました。

<勉強場所>
電車の中がメインです。往復3時間の通勤時間が主な勉強時間でした。ラッシュの時間帯は思うように勉強ができないため、1時間早く家を出るようにしました。家を早く出ることで、比較的人と人の間にすきまがあるため、電車の中でも勉強が進み、早く出た分は、コーヒーショップでの1時間の財務会計に当て、一石二鳥でした。また、少しでも早く帰れた日は学校の自習室か、最寄駅のファーストフード店へ行きました。(コーヒー一杯で長居して勉強する迷惑な客でした)
 

<暗記>
エクセルにまとめていたものを、PDAに落とし込み、クイズ形式で問題を出せるフリーツールを使って、ひたすら暗記しました。間違った問題だけをやり直すことができる機能があって便利でした。ザル戦法との併用で、答練や模試などで間違えた部分を追加していきました。

<財務会計>
2月〜8月の本試験まで、朝、毎日1時間、問題を解きました。解き方がいまいちよくわかっていなかったキャッシュフロー計算書や試算表などは、勉強会で説明してもらったり議論したりして、理解することができました。

<白書・政策>
ポイントと思われるところは、エクセルにまとめて、PDAで暗記しました。が、白書は量が多く、どこを勉強するのかを絞り込むのが難しかったです。(特に数値など)
過去問は昔の白書から出ているため、傾向をつかむだけにとどめ、今年発売された白書・政策系の問題が載っている科目別問題集をいくつか追加し、模試・答練などの問題もザルに入れました。
政策については、大体概要は早めにつかんでおきましたが、細かい数値はあまり早くやっても忘れてしまうため、直前期に一気に詰め込みました。

<経営法務>
苦手科目でした。これも法律がかわり、新会社法がどういう形で出るかわからず、いろいろ新会社法関係の本を読み漁りましたが、範囲が広すぎてお手上げ状態でした。ということで、白書・政策と同様、問題集を追加で増やして、ザルに入れました。
特許関係の問題は、過去問を繰り返しやって、どういうときにどういうパターンになるかを覚えました。それ以上細かい問題が出たら、みんなわからないだろうと割り切りました。

<全体的に>
40点以下がなくトータルで6割を取ればよい試験のため、足切りに合わないよう、苦手科目に時間を割くことを心がけました。

   

<2次試験の勉強>  
  1次試験終了後、2次までの75日間しかなく、それまでぜんぜん2次の勉強をしていなかったため、けっこうあせりました。
  過去の本試験の模範解答は、ダウンロードしたり、本を購入したりして、1事例3〜4個ずつくらいは事前に集めておいて、すぐに2次試験の勉強にとりかかれるような体制は作っていました。
勉強は、ひたすら過去の本試験5年分の20事例を中心にやる、ということを行いました。(脳から血が出るくらい本試験事例を繰り返しやれば、初年度でも間に合うと学校の先生がいわれたため、それを信じて) ほんとをいうと、過去事例は最初の一回はほとんど解答用紙に何を書いていいかわからないような状態だったため、他の事例に手を出す暇がなかったというのが正しいです。答練や模試などは受けていましたが、返却されても、アドバイスの部分をメモって、解説をさらっと読むくらいで、復習などはせず、ひたすら本試験問題に取り組みました。

<勉強場所>
1次試験と同様、やっぱり、往復3時間の電車が主な勉強時間になりました。
朝、事例を2つと原稿用紙をプリントアウトして、下敷きの上にはさむやつがついているもの(チェックリストで使うようなもの)にはさんで家をでました。電車の中で色ペンとシャーペンを握り締めて、立ったままSWOT&解答骨子の作成をしました(だいたい40分間)。混んだ電車の中で、迷惑そうな顔をされることもしょっちゅうでした。立ったまま電卓をたたいたりしてたので、相当変人だと思われていたかもしれません。途中で電車の乗り換えがあり、その後は比較的空いた路線のため、座ってガリガリと解答を作成しました。時間配分的には都合のよい通勤時間でした。あとは電車を降りて、模範解答と照らし合わせて、赤をいれたり復習しました。帰りも同様ですが、帰りは逆に家に近い方の40分の電車が混んでいるため、さすがに文章を書いたりできないことも多く、そういうときはmp3で事例を聞いたりしていました。

<写経>
OBの方から、2次のオリエンで、写経をすることで、書く筋力(腕の筋力という意味ではありません)がつくし、自分がどのくらいの速さで書くことができるかを把握することができる、というアドバイスがありました。ですので各受験校の模範解答を集めて、1枚の紙にまとめて何度か写経しました。事例文も写経するとよいと言われましたが、やり始めてみて、時間がすごくかかるため、この短期間では無理だと思って断念しました。そのかわり、音読をしましたが、それでも結構新たに気づくことなどがあってよかったです。
なぜか家に帰ると他のことに気をとられて勉強が進まなくなるため、家にいるときに主に写経をやっていました。

<自分でつっこみ>
回答を作ってみて、それを複数の模範解答と比較して、書けていないところやおかしいところに赤で突っ込みを入れておきました。次にやっても同じ見落としをすることもしょっちゅうでしたが、徐々に減っていきました。

<ロジカルライティング>
ロジカルライティングの本を買って読みました。そんなに真剣にやったわけではなく、考え方を吸収しようと思って読みましたが、けっこう有益でした。

<速聴>
事例を読み上げて、mp3に落としました。さらにそれを、シェアウェア(1500円くらい?)を使って3倍速にし、電車が混雑していて事例を解けないときなどに繰り返し聞きました。→3倍速で聞く効果があったかどうかわかりませんが、事例を声に出して読むというだけでも黙読しているよりも気づく点が多かったように思います。

<思い浮かべ>
家から電車の駅まで歩く間や、会社のトイレなどでに、あの事例って何がかかれていたかなぁ、など思い浮かべるようにしました。どういうプロフィールの会社で、どういう問題点があって、うーん、設問ではこんなこと聞かれてたっけ?という感じです。とにかくスキマの時間で、勉強道具を取り出せないような時間も有効に使おうと思ってやっていました

<使わせていただきました!>  
2次の勉強をしていたときに、お会いしたことが一回もなかった前々会長のAさんが、メーリングリストで、「2次の資料をブリーフケースUPしました」と流してくださいました。切り口の資料と、直前確認の資料がすごくまとまっていてわかりやすく、印刷していつも持ち歩いて、暇があれば取り出してながめていました。大変役に立ちました。(お礼も言わずに勝手に使わせていただいて申し訳ありません)

<おまけ:テニススクール>
週1回、1.5時間、リフレッシュと運動不足解消のために通っていました。もちろん、難関受験校のインストラクターもいないし、託児所もなかったですけど。。。。本試験問題のマーケ事例で出題されたときは、やったーと思いましたが、一方で自分の知っている業界は自分の思い込みで書いてしまうことも多いということを思い出して、あくまでも与件に素直に書こう、と気を引き締めなおしました。

<おまけ:展望台の唄>
試験期間中、nobodyknows+ というグループの 「エル・ミラドール 展望台の唄」をほとんど毎日のように聞きました(ちょっと古めですが。。。) ちょっと疲れたときや気分転換したいときや、つらくなったときなどです。ラップ調なのでテンションがあがるのと、歌詞にすごくはげまされました。
内容は「現状に満足していてこのままでいいならいいけど、そうでないならがんばろう。少なくとも誰でも不安を抱えた同じ人間なんだし、人をうらやんでつらくなるよりも、まだやれる自分とがんばれ!」という感じの歌詞です。若者言葉なので、あまり若くない私には、毎日聞いても何をいっているかわからないところもあるんですが(笑)。ですが、なかなか勉強が追いつけない私にとっては、そんなこと思ってる暇があったら少しでも勉強しよう!という気持ちにさせてくれる歌で、おおいに励まされました。

 

本試験当日

 本試験当日は、それまでおんなじ事例ばっかりを読んでいたため、新しい事例に飢えた状態になっていました。もちろん緊張もしていましたが、早くどんな問題か読みたいなぁという気持ちでいました。(というか緊張しないようにそう思うようにしていただけかもしれません)
試験当日は席が、教室の一番後ろの隅の席だったのもラッキーでした。まわりの人のペースに惑わされずに、集中して取り組むことができました。すぐ後ろに試験官が座っているのはちょっと気になりましたが。

ぶっちぎり法:事例を解くときにメモ用紙を使っていたため、本試験でメモ用紙がないのは不便と思いました。で、どこかで読んだ方法で、本試験問題の表紙のホッチキスを外してメモにしました。いちいちページをめくらなくてもいいため、便利でした。

すかしよみ:うわさには聞いていましたが、それなりに透けて見えるのに驚きました。一番後ろの席だったので、問題が配られるのが遅く、その点は不利かなぁと思いつつ、問題開始までに、1ページ目の上半分にかかれている、どんな業界か、とか企業のプロフィールくらいまではなんとなく把握することができました。

 

以上です。

いろいろ勉強の方法をおしえてくださったOBの方々や、一緒に勉強した方々に感謝いたします。
私の場合、なんとか運良く一回で合格してしまい自分が一番びっくりしています。
付け焼刃的なところやまだまだ理解が浅い部分も多いので、これがゴールではないということを忘れずに、深めていく必要があると思っています。

長文を読んでいただきありがとうございました。


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