休日にもかかわらず、今日の勉強会には多くのメンバーが参加していました。その意識の高さは、とても素晴らしいものであり、私も一OBとして、できるだけの気づきを与えられるように頑張らなければと思いました。
「あちら側から見える世界」という言葉をお聞きになったことはありますか。生意気で恐縮ですが、合格者だから見える世界がまさにそれだなと思えるようになりました。受験生だった頃は、試験のプレッシャーや、解答テクニックに走りたくなる誘惑で見えなかった、「事例の本質」というものが、すっと見えるような感覚です。
中小企業診断士の二次試験は模範解答が公開されないので、見えてくる「事例の本質」が正しいか否かの判断はできません。しかし、「事例の本質」が見える感覚というのは、「この解釈で自信を持って診断・助言できる」という確信につながるものですし、メンバーには本番までにそのような感覚を持てるようになっていただきたいと思っています。
一方で、ねくすと勉強会は、メンバーによる自主的勉強会なので、OBが一方的に考え方を押しつけるのもよくありません。ですので、ひたすら「OBから見た事例の本質」を投げかけ、メンバーと議論し、議論を通じて解答を導き出すというプロセスを繰り返します。勢い、議論は熱中したものになります。勉強会のあとは、充実した疲労感に包まれますが、それがまた、「あちら側から見える世界」に気付いてもらおうという、OBのインセンティヴになっているのだと思います。