2016年 コラム・つぶやき 勉強法(二次試験)

幕の内弁当のような答案

答案の解答要素をどの程度含めるかは、非常に悩ましい問題です。解答要素が少なすぎるのは、そもそも期待されている論点をカバーできていない可能性があります。一方、解答要素がふんだんに含まれた答案は、一文が長かったり、解答要素の優先順位が不明確だったりします。

一般的には、1論点30〜50字を目安として、字数制限から論点数を絞るというやり方があります。通常、設問の解を根拠と合わせて説明するとなると、1論点を説明するのにその程度の文字数が必要になります。ですので、例えば140字以内で説明せよと指示されれば、最大で3論点を説明するような答案になると思われます。

ここでよくあるのが、1論点30〜50字の中に、要素を詰め込んでしまうことです。中でも、「〇〇しつつ」という表現で二つのことを同時並行的に書いてしまっている答案が散見されます。こうした答案は、お弁当に例えると「幕の内弁当」のような答案だといえるでしょう。いろんなおかずが入っていて、ご飯という題意ととてもよく合います。しかしおかずを単品どうしで比べてみると、煮物と揚げ物といった、特徴が全く異なるものをご飯と一緒に食べさせるような答案です。

このような答案を書く癖がある方は、基本的に頭の回転が速く、与件の中で起きている事象を同時に理解できるのだと思います。しかし、「幕の内弁当」の答案は、複数の解答要素の優先順位が明確でないことが多く、診断報告を受ける社長にしてみれば「どちらから手をつけるんだ?」と言いたくなるような内容になりがちです。また、このような答案を書く原因として、部分点でもいいから欲しいという姿勢がある可能性も否定できません。このような姿勢の最大のリスクは、詰め込んだ解答要素の間で矛盾が起きるようなことがあると、解答そのものの論理性で大きく減点されてしまうことです。先ほどの例のように、「揚げ物と煮物の両方でご飯を食べさせる」ようなことになってしますのです。

それを避けるためには、これまで説明した「与件から導かれる問い」を、「フレームワークや切り口」で整理し、「ワンセンテンス・ワンアイデア」でシンプルに記述するように心がけてください。特に、解答要素については、必要性や実行可能性等の基準により、優先順位を付けて解答することが大事です。

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