今日まで最後の実務補習だったため、ねくすと勉強会HPの更新ができませんでした。申しわけありませんでした。ということで、今回は、その実務補習で頂戴したアドバイスについて紹介したいと思います。
それは、「勇気をもって言い切ること」です。プロの診断士として、クライアントである社長から報酬を頂き、診断企業の成長と発展のために、最高の戦略とその実行方法を助言するのですから、「やりますか、やりませんか、どうでしょうか」ではなく、「〇〇を実行してください」「〇〇を行います」と、社長に対して言い切るべきだというものです。この考えは、二次試験の対応でも重要です。
実務であれ、試験であれ、我々は未知の企業と、その企業が抱える未知の問題の解決が求められています。そこで、「こんなことを考えたんですけど、どうですか?」といった姿勢で示された助言に、社長が信頼を寄せるかと問われると、自信をもってイエスと答えることはできません。専門家が自信をもって行う助言だからこそ、社長は腹を括って社員を納得させ、前に進むことができるのだと思います。まだ実務を行ったことがない私みたいな者が、こんなことを書くのは憚られますが、実務補習とはいえ、迷い悩んでいるからこそ、実習先の社長はいいところも悪いところも我々にさらけ出し、我々が議論して導き出した助言を聞いてくださるのです。
試験問題の与件文から、そんな社長の苦しみを感じ取ることは難しいかもしれませんが、常に我々は、社長が依って立つ助言を「言い切る」勇気を持つべきです。そうでなければ、「何とでも解釈できる」ふにゃふにゃな解答しか作れなくなります。我々は、「こうともそうとも取れる」ような助言はできても、社長は「これをやるかやらないか」の二者択一の選択が常に求められているということを意識してください。そのためには、いつも言っていることですが、事例企業が進むべき方向性と、その実現における課題を明確化することが不可欠です。「御社はこんな会社になるべきです。そのためにこういうことをしなければなりません」と言えるようになりましょう。解答が一般的だとか、何を書いているかわからないと指摘される受験生の方には、特に強くお勧めします。