2016年 コラム・つぶやき 勉強法(二次試験)

解答用紙を埋めきらないといけないのか

解答用紙を最後まで埋めるべきかどうかは、診断士試験で常に付きまとう問題です。私が合格した平成26年度の2次試験では、事例Ⅲの最終問題を半分空欄にしてしまいました。事例Ⅲの時間は、エアコンの風が直接吹き付けるよくないコンディションで、解答途中でお手洗いに立たなければいけない状況で、得点は55点でした。書きたいことがあったにもかかわらず書ききれなかったことに悔いが残り、その時点で「終わった」と思いましたが、他の事例の貯金もあって合格することができました。とはいえ、残りの空欄を埋めていれば、事例Ⅲも60点台に乗っていたんじゃないかと思います。

結論からいえば、解答欄を埋めきることは絶対条件ではありません。空欄を残して合格した方はたくさんいらっしゃいます。だからといって、空欄を残しても構わないのかというと、そうではありません。これまで書いてきたとおり、2次試験の答案はそのまま診断報告書になるものですから、空欄を残したままにするのは診断先企業に対し失礼に当たります。

そのような「あるべき論」だけでなく、2次試験のような記述式の試験では、通常は出題者側で模範解答が作られます。100字以内で書けというような問題は、ちゃんと100字以内の模範解答が作られているとみるべきでしょう。つまり、字数の指定があるということは、その字数に収まる数の論点があり、欄を埋めきれないということは、出題者が期待している論点がカバーできていないと考える方がよいと思います。

どうしても埋めきれない方は、設問の内容を多面的に捉えられているか、もう一度振り返ってみてはいかがでしょうか。そのためには、これまでお伝えしたように、与件文から多面的な問いを立てることと、それらの問いに答えるために切り口やフレームワークを適切に当てはめることに留意することが重要です。

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