2016年 コラム・つぶやき 勉強法(二次試験) 組織人事

5つの「イオン」で事例分析 実践編(4) Action

5つの「イオン」で事例企業を理解するの実践編、4回目は「Action」です。

Actionとは、ずばり「行動」です。何をしたのか、これから何をするのかです。これらを与件から抽出すると膨大な量になるので、主なものをいくつか取り上げます。
・スポーツの流行を捉えて、シャトルコックの製造に乗り出した
・ラケット製造工場を台湾に建設した
・ブロー成形事業を続けた(コレ大事)
・ブロー成形事業を独立させた
・スポーツ用品製造事業に回帰した…

Actionについて考えるときには、いくつか注意していただきたいことがあります。初めに、ActionがVisionやMission、Passionと合致しているかに注意することです。合致していない場合、そのギャップに事例企業の問題や取り組むべき課題があるはずです。

次に、「何をしなかった」または「何ができなかった」を考えることです。平成27年度事例1第4問で、事例企業は成果主義に基づく賃金制度を「あえて」導入していない理由を尋ねています。何かをしないということは、それをしない理由があるはずです。その時も、VisionやMission、Passionとの関係で考えてみてください。もしそれをするとVisionに反するとか、従業員のPassionが下がるといった具合にです。

最後に、Actionには動的なものと静的なものがあるということです。動的なActionといえば、例えば新規顧客を開拓する、プロモーションを打つといった、動きを伴うものが簡単に見つかるでしょう。一方の静的なActionといえば、状況の変化を待ったり、他社に何かをさせておくという、動きを伴わないものです。これも上記と一緒で、動かないことに何かの理由があるはずです。それをVision、Mission、Passionとの関係で考えてください。事例企業の内部に何もしない理由が見つからない場合は、外部環境との関係を指摘するというアプローチがあります。

次回は、最後の「イオン」である「Reflection」についてお話しします。

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