2016年 コラム・つぶやき 勉強法(二次試験) 受験生活

合格答案の鍵は「オニヨメ」


二次試験まで、残り20日あまりとなりました。受験生のみなさんは、これから最後の追い込みに入ることでしょう。一方で、多くの方がそうであるように、仕事を抱えながら試験準備することは、時間的にもとても厳しいことでしょう。そこで、残された時間を有効に使うために、これからの準備の優先順位についてお話ししたいと思います。
二次試験の三大要素は、読む、考える、書くです。この中で、準備が最も不足している要素がはっきりしている場合は、それを重点的に勉強しましょう。しかし、これらの3大要素が全て自信がない、あるいはどの順で準備すればよいかわからない場合は、まず「読む」ことを重視してください。
二次試験は、与件と設問、そして一次知識が武器の全てです。そしてそれらの武器は、読むことによって獲得されます。「与件の箱庭」の回で述べたとおり、受験生は箱庭の中で最高のソリューションを提供することが求められます。ただ、多くの方が気づいていないのは、箱庭の広さは受験生の読む力で決めることができるということです。つまり、与件の箱庭の広さは、与件や設問に書かれてある事実が示唆することを、受験生が一次知識や論理的な推論で説明できる範囲であるということです。
また、箱庭の外に飛び出すことは許されなくても、箱庭を深く掘り下げることはできます。むしろ、深く掘り下げることで、地面の下に眠っている物事のつながりが見えるのです。地面を深く掘るのにショベルや重機が必要なように、持っている知識の質と量が、与件の箱庭をどこまで掘り下げられるかを決めるのです。
自分は過去問を何回やって、論点はここまで知っているという方こそ、特に読むことに注意してください。二次試験準備で重視しなければいけないのは、「何回解くか」より「どこまで解くか」です。気づいた論点がなぜその事例で論点なのかを、他の人にわかりやすく説明できるかが、本当に事例を理解できているかを図る目安になります。つまり、自分が事例を読めているかや、自分の一次知識が十分かを判断する基準は、自分で何かを説明したり、何かを他人に納得してもらいたいという思いが自分の中から出てくるかどうかです。そのレベルになっていない間は、まだ十分に読めているレベルではありません。「何か話さないと我慢できない」という感覚になるまでです。

私はこのようなアプローチを「オニヨメ」と呼んでいます。漢字では「鬼読め」です。みなさんも、「鬼読め」に負けることなく、最後まで走りきってください。なお、来年度以降に二次試験受験を予定されている方には、問題を読んで考えることに特化したワークショップの開催を考えています。ご興味のある方はお問い合わせください。

(画像:Studio ROBIN http://www.studio-robin.com)

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