2016年 コラム・つぶやき 勉強法(二次試験) 受験生活

直前期の「べからず」集(1) 問題を解きまくる

二次試験まで20日を切りました。受験生の皆さんは最後の追い込みにかかっているところだとお察しします。そこで、あまのじゃくの私が、他の受験関係HPとは逆に、直前期「べからず」集を作ってみました。第1回は「問題を解きまくるべからず」です。

試験本番に調子を合わせるために、過去問や市販の問題集を「これでもか」とこの時期に解く方がいらっしゃいます。タイムマネジメントが不十分な方は別として、ある程度修養を積まれた方は、問題を解きまくることが逆にデメリットになる恐れがあります。

一つは、過去問を解きまくることで、理解不十分な部分が固定化されてしまうリスクです。特に事例4では、経営分析やキャッシュフローなど、論点が比較的固定されていることもあり、過去問を何度も解いているうちに、なんだか理解できているような錯覚に陥ることがあります。しかし、これらの論点の本質を押さえていなければ、少し変わった角度から問われた時にお手上げになります。

もう一つは、メンタルコントロール的な理由です。つまり、問題をいくつも解くことによって、量で自分を満足させてしまい、本番で同じミスをしてしまうことがあるということです。例えば、勉強会の議論での指摘の理由を考えることをせず、逆に思い込みのままで直前期に答練を重ねて結局同じ失敗をしているという方がそうかもしれません。

ですので、この時期は逆に、論点の本質をもう一度しっかりと確認する方が良いかと思います。例えば、なぜキャッシュフロー計算では非支出性費用を足しこむのか、売上総利益率、売上高営業利益率、売上高経常利益率の違いは何かといった定義レベルの確認を、隙間時間を利用してやってみることです。それにより、どのような問題が出題されたとしても、常に基本に立ち返って落ち着いて解くことができます。

これは事例4だけに限りません、他の事例でも、例えばフレームワークの用い方といったような基本を間違えると、分析結果や解答が正解を大きく外してしまう危険性があります。平成26年の事例2は、第1問でPPMをストレートに聞いてきました。まさかという出題でしたが、そんな時も落ち着いて対処できます。

それでも事例を解きたい方は、書くことに必要な時間だけを残して、残りの時間を読んで考える訓練をしてみてください。その際に注意するのは、初見の問題に手を出さないことです。初見対応は本番だけで十分です。あくまでも議論を尽くした過去問で、なぜそのような解答になるのかというロジックを見つける「イメージづくり」に集中してください。今やるべきは、戦い方の型を固めるということに十分留意してください。

 

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