2015年 コラム・つぶやき 勉強法(二次試験)

敵を知り、己を知れば

百戦殆うからずと言われますが、これは診断士試験でも同じです。今回は、分からなかったり、間違いやすい問題にどう対応すればいいのかについて考えてみます。 最もよくないのは、間違えたりした自分を責めてしまうことです。間違えたりわからない自分が嫌になるという、精神的な負のスパイラルに陥るおそれがあります。重要なのは、「どこが間違いで」「何がわからないのか」を理解することです。分からなかったり、間違えたという事実の背後にあるメカニズムこそが大事です。

診断士風に分析すれば、内部分析として「知識が不足している」「知識の使い方がわからない」「ケアレスミス」という要因が考えられます。知識の不足には、毎日の地道な知識補充が必要です。ヒトはすぐ忘れる生き物です。苦しいですけど頑張っていきましょう。知識の使い方がわからないのは、大抵は基本的な解法練習が不十分なことが原因です。スキマ時間を使って、頭の中で結構ですから、事例問題を基本的な切り口で整理する訓練などいかがでしょうか。「ケアレスミス」の克服には、ケアレスミスを再現することが意外と効果的です。頭で十分考えながら、あえてケアレスミスを書いてみるのです。そのとき、ケアレスミスした部分の違和感をちゃんと自覚すれば、次に同じミスをする確率は低くなります。

外部分析としては、「問われていることがわからない」とか、「どこから問題に手をつけていいかわからない」というのが大きな要因です。前者については、問題文の中の、最も直接的な質問表現(◯◯について説明せよ など)を赤ペンでグリグリし、それをシンプルな「主語+述語」で解答する練習と、合わせてなぜこのことが問われているのだろうかと考える習慣が求められます。後者については、題意を「ということは」で何段階も掘り下げてゆき、自分の理解とヒットするところから逆上がりしていくというやり方があるでしょう。こうした訓練は、勉強会での議論を活用すれば、より効果的に実行できると思います。

「知らない」「間違った」は、次の成長へのスタートポイントです。前向きにいきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください