2015年 コラム・つぶやき 受験生活

1年前を振り返る

早いもので、私が二次試験を受けてから、1年近くが経とうとしています。去年の今頃はどうだったかかなと振り返ってみると、最も苦しい時期で毎日もがいていたことを思い出します。

平成25年の一次試験に合格し、二ヶ月弱の準備で臨んだ二次試験は惨敗でした、そこで二年目は、一次試験を受験せず、二次試験一本で準備をしてきました。「背水の陣」です。ところが、この時期になってもなかなか結果が出ません。勉強会での受験生の相互採点でも、最も低いレベルの点数しか取れませんでした。議論でも論点を突っ込まれてばかり。また不合格ならば一からやり直しになる恐怖。精神的なプレッシャーで、ついには勉強会の途中で体調が悪くなり、早退してしまうこともありました。

早退の後、勉強会場近くの海辺の遊歩道を歩きながら、苦しみの原因を考えていました。心地よい海風が鼻を通り、体の中に入ってきます。一瞬頭がすっきりとしたその瞬間、何かが吹っ切れる感覚を覚えました。正しい答えを探しているから苦しいんだ。自分が診断士として納得して渡せる解答を作るようにしようと、考え方が180度転換しました。それからは、相互採点の点数も気にせず、ひたすら問題との戦い方の確立と、解答内容の質の向上(事例企業の課題解決につながる分析や助言、読みやすい表現など)だけ考えて残りの時間を過ごしました。その結果、平成26年の二次試験に合格できました。

その1年間で学んだことは、自分の戦いのスタイルを決めるのは、結局のところ自分自身であること、一方、他の人のやり方や意見で参考になるところは積極的に取り入れ、それを自分の戦い方まで昇華させることでした。これまでの連載でお伝えしてきたことは、苦しみの結果生まれてきた戦い方の一部です。それゆえ、すべての方に当てはまるようなものではありません。それでもこの連載の中から何かみなさんの受験準備の参考になるものがあれば、嬉しく思います。次からは、二次試験準備のプロセス分解に戻ります。

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