2015年 コラム・つぶやき 勉強法(二次試験) 財務会計

事例別のポイント 事例Ⅳ財務戦略(3)電卓と友達になろう

二次試験の各事例について、3個ずつポイントを記してきたこのシリーズも、今回が最終回です。今回のテーマは、「電卓と友達になろう」です。

簿記や会計の世界で、シャープ派、カシオ派、キャノン派があるようです。それぞれで細かな操作方法が違うということで、私もいくつか試した結果、最後はシャープの電卓に行き着きました。シャープの電卓は、割引現在価値の計算が楽なんですよね。詳しい方法は、本やネットをご参考ください。

電卓と友達になるためのポイントは、優しく丁寧に取り扱うことです。簿記などの会計系の試験と違い、二次試験で電卓をガンガン使うシーンは、実はそれほどありません。そして、二次試験は、電卓を使った計算の速さを競う試験ではありません。ところが、周囲で受験生がカチカチと電卓のボタンを押す音が響くと、ついついそれに負けずに電卓を叩かないといけないかのような錯覚に陥ります。

二次試験で計算ミスをしないためのコツは、なるべく電卓を使わないような準備をすることです。なぜなら、電卓のボタンの数を叩けば叩くほど、ミスが発生する確率が増えるからです。詳しくは確率の計算をすればわかりますが、一連の計算を間違えずに正解を導き出すということは、電卓のボタンを一つも押し間違えないということです。その確率を上げる、つまり押し間違いの確率を下げるためには、できるだけボタンを押す回数を減らすような戦略を立てて、問題に臨むことです。例えば、経営分析では、できるだけ暗算で、該当する指標の当たりをつけてから電卓で計算する、取替投資や現在価値計算などは、図に書いて計算すべき要素を明らかにするというようにして、電卓での計算量を減らす工夫が必要かもしれません。

また、必要以上にボタンを強く叩いたり、急いで叩く必要もありません。数字を間違わないように、丁寧にボタンを「押す」ことが、入力ミスを防ぐ方法です。「Hit」ではなく「Touch」を心がけてください。

言うなれば、ガールフレンドやボーイフレンドに接する気持ちで、本当に必要な時やシーンで、優しくしっかりと電卓に接してくださいということです。そうすれば、電卓が皆さんの「友達以上」の存在になるかもしれません。

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