2015年 コラム・つぶやき 勉強法(二次試験)

二次試験直前期にできること(4) 夢を選ぼう!

前回の投稿で、体調が思わしくないと書いたところ、案の定風邪をこじらせかけて2日間寝込みました。試験直前の皆さんは、これから一週間が最も大事な時間です。体調管理には十分お気をつけください。

さて、今回のテーマは、「夢を選ぼう!」です。といっても宝くじのことではありません。助言系問題で、やるかやらないか、どちらかを選んでその理由を答えなさいといった内容の設問に対する基本的態度のことです。

ここでいう夢とは、いろんな意味があります。まず最も大事なのは「社長の想い」でしょう。多くの社員の面倒を見、毎日歯を食いしばって会社を経営している理由は、社長が実現したい想いがあるからに違いありません。そして、その想いが実現すれば、会社に関係するあらゆる人がハッピーになるという信念があるのだと思います。その他の夢というと、皆さんの「この会社はこうなったらいいのに」という想い、すなわち方向性です。何れにしても、夢というのは、それが現実化したときに、何らかの利益や幸せがもたらされるものだといえるでしょう。

ところが、事例企業を取り巻く環境はそう甘くありません。甘くないからこそ、診断士である皆さんに助言を求めているのです。与件を見ると、夢の実現に立ちふさがる厳しい現実がいくつも書かれています。このような状況で、皆さんはどのような選択をなさるべきでしょうか。結論から言うと、社長の夢を実現する方策から検討すべきだと思います。それは、皆さんに期待されている、中小企業診断士としての役割からも言えることです。

事例企業が問題に直面しているということは、外部環境の変化(競争の激化等)や、内部環境の変化(従業員のモチベーション低下等)が理由と考えるかもしれませんが、正確には、「事例企業の強みや機会から導き出された、今の経営戦略が、経営環境と不適合を起こしている」ということです。ですので、弱みが増えたから強みがなくなるわけでもなく、脅威が出現したから機会が消滅したわけではありません。単に今の戦略が経営環境と不適合を起こしただけです。ですので、それでもまだある強みと機会を活かし、社長の夢を叶えて事例企業のさらなる成長が達成できる戦略が導き出せるなら、そちらをまず追いかけるべきでしょう。その具体的内容の立案にこそ、コンサルタントとしての皆さんの実力が問われるのです。そのくらい積極的な態度を持つ方が、良い結果が生まれると思います。

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