2016年 コラム・つぶやき マーケティング 勉強法(二次試験)

平成27年度診断士2次試験の振り返り 事例Ⅱ その2


事例IIの振り返り第2回は、第1問を取り上げます。

第1問は3個の設問に分かれています。設問1は商店街がターゲットとすべき顧客層の分析と助言、設問2はターゲット顧客層向けに誘致すべきサービス業種の分析と助言、設問3は既存の飲食店とのテナントミックスの効果最大化のために取るべきマーケティング戦略に関する分析と助言です。

設問1のターゲット顧客層については、前回の議論を踏まえ、かつ人口動態を分析すれば、乳幼児を持つ20歳代後半から40歳までの住民であると言えるでしょう。理由としては、住宅街の住民の流出傾向が継続する見込みであること、高層マンション建設が進み、2015年以降も建設計画があることから、若い世代の人口流入が増加傾向が今後も見込まれること、などを挙げればよいでしょう。グラフでは、60歳代の人口にも山がありますが、この山は10年前の50歳代人口が推移したものであり、実数としては減少しています。

難しいのは、設問2と設問3です。現在、商店街と地域住民との接点となる部分として挙げられているのは、月1回開催されている物産市です。短期的施策としての物産市は大きな集客効果をもたらし、飲食店やサービス業が売り上げを大幅に伸ばしています。それでは、そうして獲得した地域住民との接点を活用できるサービス業種とマーケティング戦略は何でしょうか。それについて考察する前に、いったん設問3を見てみましょう。

設問3では、誘致すべきサービス業種が既存の飲食店ととのテナントミックスの効果最大化のためのマーケティング戦略が問われています。工場労働者を相手にしていた頃の安価な居酒屋から、大人が落ち着いて食事できる店へと、既存の飲食店は変化しています。また、サービス業種の誘致は、代表理事が中期的な課題としている、環境変化に合致した業種誘致とマッチしています。ということは、乳幼児を持つ20歳代後半から40歳の新規住民が、大人が落ち着いて食事できる飲食店に求める効用を、新規に誘致するサービス業と合わせて提供するためのマーケティング戦略を答える必要があります。上記の住民が、落ち着いた雰囲気で飲食を楽しむための条件は何でしょうか。それは、質が高い大人の時間を確保できる飲食消費環境を提供することです。そうした観点から設問2と設問3を見てみれば、誘致すべきサービス業種と、マーケティング戦略のアイデアが見つけられるのではないでしょうか。ここでは模範解答的な事項はお示ししませんが、このようにストーリーを構築し、それを字数制限の中で簡潔に記述できれば、具体的な施策は多少バラエティがあるものだとしても有効でしょう。

ねくすと勉強会では、この時期、事例を深掘りし、与件の背後にある事例企業等の本質的な経営課題や方向性を明らかにするトレーニングを実施しています。関心をお持ちの方は、ご遠慮なく本HP問い合わせページからお問い合わせください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください