2016年 イベント コラム・つぶやき 勉強法(二次試験)

切り口やフレームワークがなぜ使えないのか


今年二次試験を受験される皆さんは、すでに過去問の答練などを開始されていることと思います。私はねくすと勉強会のOB(合格者)2年目ですが、これまでさまざまな質問を受けました。その中で今後の受験準備で留意していただきたい内容について、これから何回かにわたり記していきたいと思います。

今回は、切り口やフレームワークの使い方です。皆さんは切り口やフレームワークをいくつご存知でしょうか。SWOT、ファイブフォース、アンゾフの成長ベクトル…取り上げればきりがありません。とはいえ、二次試験に必要な切り口やフレームワークは限定的ですので、全てを知っておく必要はありません。大事なのは、切り口やフレームワークの使い方です。SWOT分析を例にご説明します。

問題が配られました。問題用紙を開け、与件を読みます。企業概要の中で、SWOTの各要素をマークします。そして、「この強みは第3問に使えるな」とか、「この弱みは第2問で解決」というように、各要素と設問を紐付けます。すべての作業が終わり、さあ解答骨子を書こうとすると、「SWOTの要素は確認したけど、何を書いたらいいんだろう?」とか「きっちりと要素を解答に入れ込んだのに評価されなかった」となることってありませんか?

設問で、「A社が長年にわたり資金繰りに苦労した理由について述べよ」とあり、与件文に、「A社では社長が日々の仕入れから経理まで1人で切り盛りしていた」と書かれると、普通なら「社長が日々の業務で忙しく、財務状況に注意を払えなかったから」と答えそうです。それは、「社長が1人で業務を切り盛りする状態」を事例企業の「弱み」と捉え、それが因となり、「1人で切り盛り→財務への注意不足→資金繰りの悪化」という因果関係を導き出すからです。しかし、社長が1人で切り盛りすることが本当に資金繰りの苦しさの原因なのでしょうか。資金繰りが苦しいということは、日々(または月次)のキャッシュフローが不安定であるということです。直接的な因はそこにあり、不安定なキャッシュフローにつながる何かが書かれなければ、資金繰りの苦しさの理由に答えたことになりません。つまり、ここではSWOTの弱み「みたいなもの」を「資金繰りの苦しさ」に直接結びつけたことが問題なのです。「因果に飛躍があります」と指摘される最も大きな原因はそこにあるといえるでしょう。

それでは、切り口やフレームワークをどいう使えばいいのか、それは8月10日のプチ診断士祭りでお話ししたいと思います。

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