ルーカス

1.筆記試験合格発表

2015年12月11日、昼食時にインターネットで受験番号を確認した。
今年もダメだと思っていたので、合格は想定外の結果でした。

①4月から半年間、海外S国長期出張で、真面目に勉強しなかった。
②NEXTの受験生の中では、議論や相互添削で、5番目の成績だった。
③解答に際して、業務経験に基づく自説や妄想を捨てきれなかった。
④あせってくると乱筆となり、採点者の印象を悪くする弱点があった。
⑤再現解答と予備校解答を比較して、事例Ⅳ以外では自信がなかった。
⑥・・・・・・・

NEXTで2年間お世話になったS−元会長、土壇場の8、9月に集中添削して
くれたM−OBの二人だけに「ありがとう。番号あったけど、再度確認中」
のメールを送信して、業務に戻った。

【受験暦】

1年目(2012年);  1次不合格(予備校通学)

2年目(2013年) ; 1次合格       2次不合格(予備校通学)

3年目(2014年) ; 1次不合格      2次不合格(ねくすと)

4年目(2015年);  1次合格       2次合格(ねくすと)

【合格年度の事例感触】

(1)事例Ⅰ【55点】;
事例企業(地方都市)、社長(サラリーマンを辞めて、地方の農村へ)、
キーワード(陰ながら細々と、路頭に迷う、陰りと模索)、に感情移入しすぎた。
『チャレンジ精神』を3回も使った。

(2)事例Ⅱ【60点】;
中小企業の商店街が、総合スーパーと差別化してすみ分けながら
存続するには、品揃えはPB、NBではなく、接客はセルフではない。
『こだわりの商品、品揃え』を4回、『親しく会話、接客』を3回使った。

(3)事例Ⅲ【62点】;
内容、時系列、与件文の表現、手を振っている部分を素直に追った。
①3K職場、高齢化、季節変動、鋳造工程のみが、工程担当者が、
納期遅延発生、ネック工程、鋳造生産能力増強を特に、停止・空転
②成功した、力となった、要求が強い、鋳造技術の向上が求められる、
生産能力向上、製造リードタイム、設備稼働率

(4)事例Ⅳ【74点】;
与件からのキーワードは、7割占める、異なる需要変動、
一定の需要存在、不透明感、来期受注減少、経営不安定、の中で、
『安定的な成長・発展』を達成したい。
この時間での、事例Ⅳは、体力と気力の勝負だった。

 
2.この試験への対応

学生、新入社員でも合格する試験、過去問マスターでなくとも一発合格する試験、
勉強放棄した人が『なんちゃって合格』する試験、何年やっても結果が出ない試験。

(1)40代以下の、短年度合格を目指す受験生へ;
1次試験は、独学で突破できないようならば、予備校への通学・通信を躊躇わず。
2次試験は、予備校の一方通行講義を何回受講しても効果は期待できません。
2次専門の少人数予備校、「ねくすと勉強会」で双方向の議論、仲間を作りましょう。

(2)還暦間近の、2次が突破出来ない多年度実年受験生へ;
2次試験は、「ねくすと勉強会」(特にどねく)で積極的に役割を果たすこと。
または自分で勉強会を立ち上げて、自分の役割を作り、逃げ場をなくすこと。
経験/知見、役職、年齢、性別、自説、主義主張への拘りは、一度捨てること。
あとは、定石の『方向性確認、設問・与件忠実、タコ社長助言』をルーティン化。

 

3.診断士受験は手段であり、通過点

一番大事なことは、『何のために診断士資格を目指すのか? 自分の人生の方向性は?』
を常に自問し、確かめることです。
適度に抽象性が高く、適度に高邁な目標であれば、道に迷うことはありません。

試験の傾向と対策は、診断士祭りで繰り返しOBがアドバイスしてくれた通りです。
最大の敵は、迷うこと、気力が失せること、継続が出来ないこと、なのです。

当方の場合は、
①『日本の復興は、日本の7割の雇用を守る中小企業の再建にあり』・・大企業の恩返し
②『海外に進出する中小企業が、現地で騙されないように』・・海外勤務の経験を活かす
であり、事業承継や相続にも役に立てれば、本望と思って55歳で学習開始しました。
皆さんも、途中で迷わないように『自分のミッション、天命』を常に固めましょう。

 

4.試験当日

①前日;
★栄光の架橋@ゆず https://www.youtube.com/watch?v=GIT_P6-87QE
を聞いて、心行くまで自分を褒めて、泣いて、精神的浄化・・・カタルシス

②当日;
設問・与件に忠実に(妄想禁止)、全体の方向性、タコ社長に寄り添い助言
そして、事例Ⅳ(15:50-17:10)では絶対に諦めず、残っている全精力を傾けること!

 

5.最後に

地球上に70億人、それぞれの価値観があり、人生があります。
診断士を目指す目的も十人十色、それぞれの勉強方法があります。

試験に合格してもしなくても、自分の人生の方向性にとっては誤差です。
OB曰く、「2,3年の学習期間差は誤差であり、それぞれの必要期間」。

46億年の地球の歴史、その中で100年足らずのそれぞれの人生、
その中のほんの短い一時期に、一手段として目指す診断士試験合格。

4年間勉強して、一番の収穫は
①何でも相談できる、同学の友人と知り合えたこと
②尊敬する、すばらしい先輩OBの指導を受けたこと
③家族や愛犬との関係性が高まったこと(応援→諦め→新たな関係性)
④自分の限界と、還暦以降のちっぽけな貢献の小道が見えたこと

これは、診断士試験に合格していなくとも得られた収穫です。

あせる事も、恥じることも、ましてや挫折することなどない。
ねくすとでの仲間との議論、年に一度の本試験の緊張感を楽しもう!

NEXT受験生全員の合格を祈念しています・・・・・With★

“Live as if you were to die Tomorrow.
Learn as if you were to live forever.”

一緒に学んだ同学の皆さん、お世話になったOBの皆さま、ありがとうございました。