けいろう

受験のきっかけから合格まで

私は、2013年11月32年間のサラリーマン生活に終止符を打つために、近くの創業支援センターのセミナーに参加しました。その時初めて、中小企業診断士という資格の存在を知り、いきなり起業を決意しました。そして、翌年3月からフリーターになり勉強を開始しました。3年間勉強中心の生活で2016年12月9日 2回目の2次試験筆記試験にて合格できました。仕事や家庭より勉強を優先できた環境が比較的短期間での合格できた要因のひとつでありますが、2次試験に関してはネクストでの1年3ヶ月が合格に結びついたと確信しています。

2次試験というつかみどころのない試験、解答も採点方法も未発表がより一層、不確実性の高い試験にしています。ネクストの議論形式の勉強法の①人の意見を聞く、②自分の意見を言う、③自分の意見に対し指摘してもらうは、2次試験で重要な①与件企業の社長の想いに添う(人の意見を聞く)、②自分の考えを他人に伝わるようにまとめる(自分の意見を言う)、③全体の統一性を考える(自分の意見に対し指摘してもらう)の訓練になります。そしてその訓練が合格の近道だと確信しました。

2回目の2次試験挑戦時に、私が考えていた2次試験とは、この試験は単に経営学上の組織論、マーケティング論、生産管理上の知識などを使って助言するだけの試験ではない。あくまで社長の想いに沿ったうえで知識を使い助言する試験。どんな定石的な答えでも、その企業の社長の想いに添っていなければ点にならないのでは。一般論の知識披露の場所ではないと。そして、与件から少しでも外れれば、すべて妄想になると。その為の結論は、①素直に与件を読み、社長の想いを外さない、②解答を書くときは与件の言葉を使い、決して与件から外れない、という当たり前のことでした。

2次試験終了後は、手応えはありましたが翌朝、再現答案を書いていると次から次へと目に止まるミス。あまりにもの多さに合格発表日の12月9日まで一切の試験に関する情報を遮断してしいました。そして発表日まで、自分に箱の中に入っている5つのボールのうち当たりの金色のボールを引く運があるのか。もし運があれば受かると。2次試験とは、当然、答案の出来、不出来はあると思いますが、多種多様な1次試験を突破した猛者ぞろい中での試験ですので、上位20%に入る為にいかに運を味方につけるかの勝負。それなら、2次試験合格するための「運」とは何か。単なる偶然なのか。実力に裏付けされるものなのか。それとも背負っているものの大きさなのか。そんなことばかり考えていました。

合格後は、認めてなかった妻から、ネクストの受験生仲間、OBの皆さん、以前の職場の人たち、WEB勉強会の人たち等たくさんの人からの「おめでとう」は受験番号を見つけたときとは違った嬉しさがありました。

2次試験の会場で、合格発表日、口述試験会場とあらゆる場面でネクストの受験生仲間、OBの皆さんがいました。入会から最後の口述試験までサポートしてくださったOBの皆さん、一緒に勉強し多くの気付きを与えてくれた受験生仲間の皆さん、本当にありがとうございました。そして、次は多くの受験生の皆さんを合格までサポートしていきたいと思います。