ネクストの教え
2次試験まで1ヶ月となりました。この1ヶ月を“1ヶ月も”ととるか、“1ヶ月しか”ととるかは人それぞれだと思います。ネクストでは、議論の後に必ず出てくる締めの言葉、試験合格の為の暗黙知、議論に参加しないと身につかない試験お作法があります。それらを5つにまとめました。
1.社長に寄り添う
社長のビジョン、夢を叶えてあげましょう。社長はどんな会社にしたいのでしょうか。必ず、与件に「社員を大事にしてきた・・」「地域に恩返しをしたい・・」「お客様と笑顔でふれあいたい・・」「X社の要望に対応したい・・・」・・・いろいろな形で社長の想いが書かれています。試験において一番大事なところです。見落とさないように読み進めましょう。
2.たこ社長に分かるような言葉で
具体的な言葉で、わかりやすく書きましょう。そして事例企業のたこ社長への助言です。たこ社長に一般論を助言しても実行できません。事例企業に沿った具体的な助言が必要です。“権限委譲”、“モチベーションアップ”、”生産統制”“コミュニケーションアップ”などなどの響のよい言葉の羅列もNGです。たこ社長になぜ“権限委譲”が必要か、事例企業のどんな強みを使って“権限委譲”をどのように行うのか、丁寧に説明する必要があります。それと、“~の徹底””~の意識向上”もこれだけだと分かりません。これらの“徹底”や“向上”等はNGワールドです。体言止めも同じです。
3.妄想に陥らない
企業の診断は、社長、従業員から話を聞く、自分の目で企業、資料(財務諸表など)を見る、そして書物、インターネットで調べる、です。その結果が試験では与件です。よって与件に書いてないことは、聞いてもいない、見てもいない、調べてもいない事柄です。そんなことを社長に助言を出来るわけはありません。事実以外のことはNGです。与件から外れない一番簡単な方法は与件の言葉をそのまま使うことです。
4.方向性を考える
ネクストではこの方向性を非常に大事に考えています。ただ、この方向性の定義が人によってずれがあり、それがこの方向性をより分かりづらく、難しいものにしています。方向性は事例企業が進むべき方向であり、それは社長の思いだと思います。方向性は受験生が決めることではないことだけは確かです。受験生が方向性を決められるのならいろいろな方向が可能になります。受験生の助言は会社の進むべき方向を示すのでなく、進むべき方向に進めるようにするためのものです。
5。問、設問を丁寧に読む
ネクストでは、初めに与件本文よりも時間をかけて問、設問をみんなで読み解きます。①診断、助言問題なのか、②題意は、③制約は、④時制は、⑤誰に対して、⑥他の問題との関連性は、問を読み進めるときこれらを意識するのとしないのではかなり違ってきます。まずは、問われていることに答えることを強く意識しましょう。問われていないことに答えている答案はネクストでもよく見かけます。
最後に、この試験は、診断した診断結果を使って事例企業の進むべき方向に導けるように助言する試験です。1年間勉強してきた「ネクストの教え」を再度、確認しましょう。解答骨子ができたら、社長に寄り添っているか、分かりやすい言葉、文章か、一般論になっていないか、方向性は、問われていることに答えているかを時間が許す限り自問自答しましょう。そして素直な気持ちで与件を読み解きましょう。
1. 自分のアイデアを、MBAケーススタディみたいに解答していました。
2. 予備校では、キーワードと一次知識で解答する様に言われました。
目からウロコです。
自分の経験や、一次知識でなく、問題本文と設問を最重要視して
分かり易い言葉で対応するのですね。