2月上旬から1ヶ月半、長いようで短かった実務補習が終わりました。3社の実務補習を終えて思うことは、診断士2次試験は、この診断書を作るための試験だったと強く感じました。
協会、指導員の先生から診断書作りの指導は、①診断企業の社長ヒヤリング・調査、②現状分析(SWOTが一般的みたいです)、③問題抽出・改善提言(課題)、④機能別提言(業種・診断企業に合わせ、販売戦略・商品戦略・人事組織戦略・生産戦略・財務戦略等別)が大きな流れです。これってまさしく2次試験と同じですよね。①は問題本文、そして問1~2が②に該当し、問2~5で、③、④を聞いてきますよね。事例Ⅰは組織人事にフォーカスして、事例Ⅱはマーケティング(商品・販売)、事例Ⅲは生産、事例Ⅳは財務にそれぞれフォーカスしていますが。そして、問、設問はこの診断書作りのヒントみたいなもので、すべて答えることによって診断書ができあがるわけです。
診断書を作る課程で、タブーとされているのは、現在の経営と社長への批判です。社長の想いが最優先で、単に出来ていないことに対する提言(例えば、ホーページはマメに更新するみたいな)でなく、なぜ出来ていないのか、現状で出来る方法の提言が求められます。(小規模企業で、出来ていないほとんどの理由は、人がいないためです。人がいなくても出来る方法、人員をどうするのかの提案がなければ、その提言は社長には出来ません。)まさしくネクストの解法資源である「社長に寄り添う」「方向性・統一性」「現実性」です。
過去問を基に、この手順に沿って診断書を作ってみるのも面白いかもしれません。①は与件として、与件から②、③を導き出し、④の提言は、事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ別にそれぞれ組織人事、マーケティング、生産にフォーカスして行うみたいに。