2015年 コラム・つぶやき 勉強法(二次試験)

戦略を語る言葉

そういえば、まだ自己紹介していませんでした。

ねくすと勉強会でホームページを担当する井澤です。平成26年度の診断士試験に合格し、今は、ねくすと勉強会にOBとして参加しています。よろしくお願いします。

さて、みなさんは、戦略の定義について問われたら、どのように答えますか?「国語辞典にこう載っている」といった定義では、診断士試験対応の点からは不十分です。みなさん自身の言葉で定義を編み出すことが重要です。

私はこの課題に、約半年費やしました。そして辿り着いた定義は、「競争優位性の獲得、理念の実現、経営資源の最適配分の達成を目的とする、概念、思想、計画、実行、評価の総合体系」というものです。書きぶりが難しいところはご容赦ください。

なぜ戦略を自分の言葉で定義することが大事かというと、この定義がみなさん自身にとって、事例と戦うための最も基本的な武器だからです。最も高いレイヤーにある「全体戦略」から、オペレーションレベルの「機能別戦略」まで、およそ戦略と名のつくものの分析や案出が問われたときは、みなさんの戦略に関する考え方が問われていると理解して差し支えありません。「あなたは、◯◯戦略をどのようなものと捉えているのですか?」「◯◯の分野におけるあなたの戦略眼はどういったものですか?」と聞かれているわけです。

戦略の具体的な定義がしっかりしていないと、解答が「戦略みたいなもの」になってしまう恐れがあります。すなわち、事例企業の課題解決や目標達成に寄与するイメージが湧きにくい「人事戦略」や「プロモーション戦略」になってしまうのです。添削で「一般論です」と指摘されたり、解答を作成していて「なんだか戦略っぽい内容だなあ」と感じた時には、ご自身の戦略の定義を思い出して、内容が戦略の要件を満たしているか確認してみてください。

戦略を自分の頭で考える習慣が身につくと、巷にあふれる「戦略的◯◯」という言葉の大半が、いかに薄っぺらいものであるかと思えるようになります。

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