2015年 コラム・つぶやき 勉強法(二次試験)

二次試験準備のプロセスを分解する(3)Passion


二次試験の準備プロセスの3回目は、Passion(熱意)です。
中小企業診断士試験は、事例企業の状況に関する与件文を読んで、設問回答を通じて事例企業に適切な診断・助言を提供するというものです。その多くは定性的な内容であり、解答が一意に決定されるものではありません。受験生が、事例企業の状況をどのように理解し、どのような方向性が最適であるかを決定するかが、解答内容を左右します。過去の合格者の再現答案を見ても、「よくぞここまで」と思えるくらい、同じ設問に異なる解答が存在します。試験後に協会から出題の趣旨が発表されますが、私の再現答案も、趣旨の内容から判断すれば「大外し」な内容が含まれています。
受験勉強期間中、皆さんが最も不安になるところが、「自分の解答内容は正解から大きく外れたものじゃないだろうか」という点だと思います。出題の趣旨があるくらいだから、模範解答があるはずだと考えるのは自然なことです。限られた解答時間の中で、出題趣旨を明察し、模範解答に近い解答を作成することはほぼ不可能です。受験予備校の先生であっても困難だと思います。そういうところで不安になって、やる気が失われたり、萎縮して十分実力が発揮できないというようなことにならないためには、どうすればよいのでしょうか。
準備プロセスの第1回「Vision」でも言及した内容につながりますが、その鍵は「正解を探さないこと」です。正解を探そうとするから、何か決まった一つの答えを探せないことに不安を覚えるのです。正解を探そうとするのではなく、皆さんが設問や与件を読んで理解した、事例企業の課題や方向性に対して、診断士として最適な解を提示するという気持ちで勉強や本番に臨んでみてください。そうすれば、きっと試験問題があなたにそっと伝える、「あなたに答えてもらいたいことはこれですよ」というサインを感じることができます。そして、二次試験という紙上のコンサルティングの面白さが見えてくるのではないかと思います。

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