2016年 コラム・つぶやき 勉強法(二次試験)

フレームワーク使用上の注意

フレームワークを使った分析は、二次試験の解答に不可欠です。しかし、フレームワークの特性と、それを用いる目的を間違えると、必ずしも適切な解答にたどり着くことができません。

SWOT分析を例として取り上げて考えてみます。このコラムをご覧の皆さんにとっては当たり前のことですが、SWOT分析は、事例企業の経営資源や経営環境を強み、弱み、機会、脅威に分類してそれらの要素を抽出するためのフレームワーク分析です。ここまで書いてきたことの中で、すでにフレームワークを使い場合の注意点が含まれていることにお気づきでしょうか。SWOT分析は「要素を抽出する」ための分析だということです。そしてSWOT分析で抽出された要素は、あくまでも内部環境と外部環境の特性について述べた「だけ」のものです。

平成25年事例2の第1問で、事例企業は副社長の就任前、売上の拡大は見込めないまでも小規模企業として存続できた理由について問われています。解答方針の大枠は、事例企業の強みが事業存続にとって肯定的に働いたからだと考えられますので、事例企業の強みを解答に当てはめるという方向性は正しいでしょう。しかし、ここで「柔らかな食感」や「代々の味を守ること」、「事例企業のさつま揚げは冷蔵で7日間保存がきくこと」という「強み」を解答で列挙することだけは問いに答えたことになりません。これらはあくまでも事例企業やその製品の「強み」以上の何物でもないのです。この問題で解答すべきは、そのような強みを支持する「(地元の)固定客が存在していたこと」です。この要素が含まれていない限り、この問題で高い得点を獲得することは難しいでしょう。もしこの事例で、「事例企業はどのような営業戦略を採用すべきか」という問題が出されたとするなら、強みの要素について、それを自社開発や他社との共同で「製品化」し、「地元の顧客」や「新規顧客」に「このように」販売するという内容まで書かれていなくてはいけません。

今回はSWOT分析を例に、フレームワークを用いる際の注意点について申し上げました。SWOTの他にも、多くのフレームワークがあり、フレームワークにはそれぞれの特性があります。皆さんは二次試験の解答の際に、適切なフレームワークを選択することが求められます。その時は、使おうとするフレームワークで何ができるのかについて、あらかじめ落ち着いて確認していただきたいと思います。

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