2015年 コラム・つぶやき 勉強法(二次試験)

与件の整理・・・与件文を「しゃぶり尽くす」コツ

ここ最近仕事が忙しかったので、投稿のアップがおろそかになっていました。申し訳ありません。
さて、与件文に関する話が続きますが、そもそも与件文とはなんでしょうか。いろいろ言われていますが、私にとって最もしっくりくる定義は、「事例企業の社長インタビュー結果」というものです。実務補習でもそうですが、社長へのインタビューでは、内容や時制があっちこっちに飛び回ります。さっきまで将来の夢を語っていたのに、次は突然過去の思い出話になるといったことがよく起こります。与件文とは、そうした社長のお話を、できるだけ分かりやすくまとめたものだと言ってよいでしょう。
それでも、与件文ではさまざまな情報が入り混じっているので、受験生の皆さんにとって、どの情報が解答に使えるのか、どの情報が解答につながるのかということを、限られた時間の中で判断するのはとても難しいことだと思います。実際には、解答に必要な情報を見極めるために、与件の情報を「しゃぶり尽くす」ことが求められるので、そのコツをお伝えしたいと思います。
与件をしゃぶり尽くすコツは、情報を時系列で整理することです。「そんなの当たり前じゃないの」と思われるかもしれませんが、実行するのは意外と難しいです。試験本番では、時間的な焦りから、与件の要素を設問に結びつけることに精一杯になることがあると思います。その結果、今の強みではないものを将来の戦略に用いようとしたり、外部環境の変化を押さえていなかったりといったことが起きがちです。情報を時系列で整理し、いつ、どのアクターとファクターが、どのように事例企業に絡んでいったのかを整理するだけで、与件のストーリーがスッキリとまとまってきます。その結果、余計な考察にとらわれることが少なくなり、解答の考察と記入の時間的余裕が生まれます。
もっと突っ込んだ整理として、与件文を構造的に理解するフレームワークを用いたワークショップ「与件文・設問文の読みかたワークショップ」を、ねくすと勉強会で主宰しています。ご関心がある方は、ご連絡ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください